春になると様々な春野菜が店頭に並びますね。春野菜はどれも色が鮮やかで、見るだけで「春」を感じる事ができます。
その中でもよく見かけるのが「春キャベツ」。
ふわっと葉をまいていて、やわらかそうで、優しい黄緑色で。春だなぁと感じさせてくれます。
生のまま食べても柔らかくて美味しい春キャベツ。サラダで食べる方が多いと思いますが、サラダの他にも美味しくいただける調理法があるんですよ。
こうした春キャベツですが、その旬の時期っていつだかわかりますか?ってことで今回は春キャベツの旬について調べてみました。
また合わせて、春キャベツの特徴についてやおいしく食べるための私おすすめの方法についても、アレコレ解説していますので最後までじっくりとご覧ください。
先ずは、春キャベツの旬の時期についてご説明します。
この記事でわかること
春キャベツの旬の時期っていつ?
名前に「春」が付いているくらいですから、皆さんお察しの通り、
- 3月~5月が旬の時期
だと言われています。ズバリ「春」ですね。
「春キャベツ」とは、読んで名のごとし。春に収穫されるキャベツの品種のことを言います。その中でも出はじめのものは「新キャベツ」とも呼ばれています。
<豆知識>
春キャベツと違って、巻きの硬い、重たいキャベツは「冬キャベツ」別名「寒玉キャベツ」と言います。春キャベツの旬が終わる頃から、春キャベツと交代して出てくる一般的なキャベツのことです。
ちなみに、「春キャベツ」と「冬キャベツ」の間に出回るキャベツを「春秋キャベツ」と言うそうで、これは寒玉キャベツを品種解消して作ってあるそうです。
では、春キャベツの特徴についてもう少し詳しく説明していきましょう。
春キャベツの特徴を知ろう!
一般的なキャベツとの違いは?
キャベツはアブラナ科なので、もともとは春野菜です。品種改良が進んで、1年を通して収穫されるようになりました。
では、「春キャベツ」と一般的な「冬(寒玉)キャベツ」。もちろん品種は違うけれど、実際にどう違うのか、表で見てみましょう。
春キャベツ | 冬(寒玉)キャベツ |
|
---|---|---|
種まき時期 | 秋 | 夏 |
旬 | 3月~5月 | 11月~2月 |
色 | 鮮やかな黄緑色 | 淡い黄緑色 |
葉の量 | 少ない | 多い |
形 | 丸い | だ円形 |
選び方 | みずみずしく柔らかい物 | 硬くてズシリと重い物 |
調理法 | サラダなどの生食 | 煮込み料理 |
どうですか?同じキャベツでも春と冬ではずいぶん違いがあることがわかりますね。
「春キャベツ」の特徴としては、巻きがゆるくて柔らかく軽いです。これは冬キャベツに比べて、葉の枚数も少なく巻き方もゆるやかだからなんです。
そして、春キャベツと冬キャベツの一番の違いはやはり食感です。春キャベツは柔らかく生食に向いていて、冬キャベツは硬くしっかりとしていて煮込み料理に向いています。
では、栄養価はどう違うのでしょうか?
キャベツの栄養価は?
春キャベツも冬キャベツも、高原キャベツなどの他の品種も、栄養価はさほど違いがないと言われています。
キャベツの主な栄養価としては、
- ビタミンC・ビタミンK・ビタミンU・カロテン・葉酸・食物繊維
などがあります。
この中でも「ビタミンC」と「カロテン」は、春キャベツには多く含まれていて、他と比べると、ビタミンCは1.3倍。カロテンは2倍近く含まれているそうです。
キャベツに含まれるビタミン類で、水溶性のビタミンCとビタミンU。この2つのビタミンは加熱すると壊れてしまうので、生食に向いている春キャベツだと他のキャベツより多く摂れますね。
ビタミンUってあまり聞いたことないですね。「キャベジン」って言ったらわかりますか?ピンとくる方もいらっしゃるかと思いますが、胃腸の調子を整えるビタミンですね。
春キャベツの美味しい産地は?
春キャベツはどこで作られているのでしょうか。春キャベツの産地としては、
- 愛知県・千葉県・神奈川県
などがあります。
一般的にキャベツの産地としてパっと思い浮かべるのは、「群馬県嬬恋村(つまごいむら)」ではないでしょうか。
これは教科書にも載っていましたね。でも嬬恋村で作られるのは7月~10月に出回る「春秋キャベツ」。
一方「冬キャベツ」は愛知県が主な生産地です。
キャベツは寒さに弱いので、秋に種をまく春キャベツは、冬でも暖かい地方で栽培されているんですね。
以上、ここまで春キャベツや冬キャベツについていろいろと見て来ました。ここまで見てくると、春キャベツをおいしく食べる方法が知りたくなってきませんか?
おまかせください!次に、私がおすすめする春キャベツのおいしい食べ方をご紹介します。
春キャベツをおいしく食べるための私のおすすめの食べ方はコレ!
春キャベツは、柔らかい食感が特徴です。だから生食が一番。生で食べる事で、ビタミンC・Uなどが多く摂れることは、ご説明してきた通りです。
では、サラダ以外にどんな調理法があるのかお教えします。それはズバリ!
- 春キャベツのステーキ
です!では早速材料からご紹介しましょう。
<材料 (2人分)>
春キャベツ 半分(小玉なら1個)
オリーブオイル 適量
刻みニンニク 1〜2カケ分(お好みで)
塩コショウ 適量
マヨネーズ 好きなだけ
他 醤油など、お好みの調味料をかけても美味しいです。
作り方は次の通り。
- 焼き肉のように葉っぱを1枚1枚焼くのではなく、柔らかく手ごろな大きさの春キャベツを4つ切りにして、フライパンにオリーブオイルを温めて、ニンニクなどを入れて、キャベツを並べます。
※春キャベツは巻きがゆるく、芯を切り落としてしまうとバラバラになってしまうので、芯のまま焼きます。 - キャベツに焼き色が付いたら塩コショウをふります。出来上りにマヨネーズをかけたり、ベーコンと一緒に焼いたりしても美味しいですよ。
どうですか?簡単でおいしそうじゃないですか。子どもも喜んで食べてくれます♪柔らかく甘い春キャベツだからこそできる料理なんですよね。
他にはスープなどもおすすめです。
春キャベツは柔らかいので、他の具材にある程度火が通ってからキャベツを入れます。キャベツは包丁を使わずに、手でちぎって入れるといいですよ。
スープにすることで、野菜の栄養素もしっかり摂れます。
以上、ぜひおためしください。
では最後に全体をまとめてみましょう。
まとめ
春に美味しい春キャベツ。
漠然と春に収穫されるから春キャベツだと思っていましたが、それだけではない様々な違いがありましたね。
- 春キャベツの旬は、3月~5月
- 一般的なキャベツとの違いは、収穫時期と葉の巻き方、生食に向いていること
- 春キャベツは他のキャベツより、ビタミンC・カロテンが多く含まれている
- 春キャベツは、愛知県・千葉県・神奈川県など冬でも比較的暖かい地方で作られる
- 春キャベツは、サラダなどの生食が一番!でも、焼いたりスープにしても美味しく食べられる
一年を通して収穫されるキャベツですが、収穫の時期によって色々な特徴があることが分かりました。野菜は旬が一番。
それぞれの旬の時期に、それぞれの品種に合った調理法で食べれば美味しさ倍増ですね。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。