「太鼓判を押すの『太鼓判』って何!?」
どうも、由来調べ大好き人間のIsajiです。w
「あいつの有能さは俺が太鼓判を押す」なーんて使いますが、「太鼓判」っていったい何なのでしょう?判子のことなのでしょうか?
何だか気になったのでとことん調べてみました。すると意外な武将に由来することが分かりました!
「太鼓判を押す」だけじゃなくて、よく似た意味を持つ「折り紙付き」「お墨付き」についても調べてみました。
では、先ず「太鼓判を押す」について見ていきますね。
この記事でわかること
「太鼓判を押す」の意味や由来は?
「太鼓判を押す」の意味は?
太鼓判を押す、ってまぁ、太鼓のように大きなハンコを押すことだろうなぁ、って想像しますよね。大きなハンコを押す=その人物や品物が絶対に良いものであることを保証します、ってことなんじゃないの?って。
でも、この太鼓判、実はハンコじゃなかったんですよ!では、いったい何なんでしょう?今度はこの疑問にお答えします。
太鼓判の由来は?
簡単に言うと太鼓判の意味は上記の様になります。甲州金とは武田信玄が考えた貨幣制度で、のちに江戸幕府にも受け継がれています。
この甲州金の製造過程で、甲州金の縁に太鼓の皮留めの様な装飾を入れて、その価値を保証したそうです。この装飾のことを「太鼓判」と言い、太鼓判を押された甲州金は、その価値が保証されました。
そこで「太鼓判を押す」=「価値を保証する」という意味で使われるようになったんですね。
では、次にその使い方の例をみておきましょう。
「太鼓判を押す」の使い方は?
本章では「太鼓判を押す」の例文を3つ程挙げてみます。
- 証言内容は、彼が太鼓判を押していたから間違いない。
- 今日は晴れると、テレビでお天気キャスターが太鼓判を押していた。
- あいつは「非常に信用できる」、と課長が太鼓判を押した男だ。
どれも物事や事象を保証するという意味で使われていますね。
ところで、「太鼓判を押す」と似たような言葉で「折り紙付き」や「お墨付き」という言葉が有りますよね。
これらはどう違うのでしょうか?次はこのことについて確認していきます。
「折り紙付き」や「お墨付き」との違いは?
「折り紙付き」ってどういう意味?
慣用句の意味は上記ですが、では「折り紙」とはどういう意味でしょう?
奉書紙も檀紙も高級紙で、室町幕府が公文書として使っていました。後に書画骨董や刀剣などの鑑定書として使われる様になります。
そして、鑑定保証の折り紙が付いている=保証書付きという意味で使われる様になりました。つまり、元々は物の価値を保証する意味でしたが、今では人にも使われています。
「お墨付き」ってどういう意味?
室町幕府や江戸幕府の将軍や大名が、家臣に与えた領地を保証・確認する為に発行した公式文書のことで、今の実印の役割をしていた「花押」が墨で書かれていた事に由来している。
「〇〇のお墨付き」の様に使われ、〇〇の部分には人が入りますね。つまり「折り紙付き」は物に対して使うのに対し、「お墨付き」は人に対して使われることになります。
では、最後に「太鼓判を押す」「折り紙付き」「お墨付き」の違いを一覧表で確認しておきましょう。
「太鼓判を押す」「折り紙付き」「お墨付き」の違い一覧
語源 | 意味 | 対象 | |
---|---|---|---|
太鼓判を押す | 武田信玄考案の甲州金の縁に押された、太鼓の皮留めに似た装飾。 | 人や物の価値を保証すること。 | 人や物に対して使われる。 |
折り紙付き | 奉書紙や檀紙等の高級紙を二つ折りにしたものを鑑定書として付けたこと。 | その物が信用出来るものであることを保証すること。 | 元々は物に対して使われていた。今では人にも使われる。 |
お墨付き | 領地の保証書に墨で書いた花押を付けたこと。 | 立場の上の者が物事を承諾・保証すること。 | 人に対して。 |
まとめ
いかがでしたか?普段何気なく使っている、よく似た言葉たちですが、調べてみると微妙に違っていましたね。
では、最後に今回の内容をまとめておきましょう
- 「太鼓判を押す」は人や物の価値を保証すること
- 「折り紙付き」はその物が信用出来ることを保証すること
- 「お墨付き」は立場が上の者が物事を承諾・保証すること
言葉の意味や由来って、調べてみると色々な発見が有って止められませんw
今回は以上となります。最後まで御覧頂き有難う御座いました。