こんにちは、Isajiです。
前回、帽子を数える単位を調べていてふと、
って、疑問に思ったんですよね。
特に「子」って、帽子は大人も子供も使うのにどうして「子」がつくのでしょう?
こうなるとトコトン調べずにはいられない私は、早速確認することとしました。
ということで今回は、帽子の意味や起源についてお伝えします。
さらに合わせて、知っておきたい慣用句やおもしろ雑学もご紹介しますよ。
「帽子」の意味とは
帽子の「帽」を分解すると次のような意味になります。
- 巾・・・頭に巻いた布
- 冒・・・目の部分が開いたかぶりもの
なるほど!
確かに「目」が含まれてますね (^^)/
つまり、
って意味なんですね。
そして「子」はというと、
「子」=接尾語
つまり、実質的な意味はありません。
「椅子」や「扇子」、「格子」などの「子」と同じですね。1文字だけでは物足りない時に、響きを調整する働きがあります。
「子」には意味がないなんて、まさかの展開にビックリですよぉ ( ゚Д゚)
そうそう、野球帽なんかについている「つば」ってあるじゃないですか。
アレはこんな意味↓なんです。
「本体から飛び出ている部分」であることから、転用して使われるようになった。
なるほど!納得です (^^)v
「帽子」という言葉の意味はわかったのですが、では帽子の起源ってどうなのでしょうねぇ?
そこで続いては、帽子の起源について触れていきますね。
帽子の起源
とある帽子店のサイトに、次のように出ていました。
帽子の起源は古く、紀元前までさがのぼります。
紀元前4千年、エジプトの時代で、既に王様が王冠をかぶり、庶民は頭巾を被っていたことことが、遺跡調査でわかっています。 他にも、古代エジプトの人々は剃った頭にかつらをかぶるのを好み、このかつらは人間の毛髪や、亜麻、ヤシの繊維などでつくられ、蜜蝋で頭に固定していました。
引用元:京都 トミヤ帽子店/帽子の歴史
「王様」と「庶民」という言葉があるので、もしかしたら身分の違いを象徴するものだったのかもしれないですね。
そこで今度は、日本での帽子の始まりを確認してみましょう。
わが国では、神代紀の作笠(かさぬい)が、その始めといわれている。
また「古事記」「日本書紀」に早く冠(カンムリ)や笠の語がみえている。聖徳太子も冠をかぶっているが、これは仏教の伝来とともに、お隣りの中国から入ってきたものとされている。
中略
奈良朝のころの絵には、大工さんが烏帽子をかぶっているのが見られ、これが平安朝に入ると、はっきりとそれをかぶる人の身分階級をあらわすようになってきた。
やはり、身分を象徴するものとして発展していったようですね!
そういえば現在でも、警察官の帽子や、駅員さんの帽子みたいに、帽子で職業がわかる職種ってありますもんね。
以上見てきたように、帽子って意外と歴史があることがわかりましたね。
この長い歴史ゆえに生まれた、興味深い慣用句やエピソードがあるのをご存じでしょうか?
そこで次に、知って得する慣用句やおもしろ雑学をご紹介しましょう。
「帽子」を使った慣用句や雑学も調べてみた
先ずは慣用句をいくつかご紹介しますね。
慣用句
最初はコレ(熟語)↓
なんて言い方、しますよね。
「自分の身分を返上して、あなたを尊敬します。」っていう意味もある気がします。
野球で、ピッチャーがデッドボールを当てた打者に、帽子を取って謝るのも、ある意味、相手への敬意ですね。
こんなのもありました↓
昔、男子が元服すると烏帽子をかぶる風習があったことから、「子供を大人のように見せる→話を大げさにする」という意味になったようですよ。
「尾ひれを付ける」と同じ意味ですね。
それでは続いて、帽子に関する雑学です。
帽子雑学
ここでは「帽子の日」と「コック帽秘話」「帽子の数え方」についてお伝えしますね。
帽子の日
帽子の日って知ってました?
8月10日
なんですって。
理由はこうですよ↓
8月10日を語呂合わせで「ハットの日」に制定しています。
8月は、一年で一番暑く、お盆休み等の夏季休暇で外出する機会が多くなります。
帽子をかぶって快適に楽しい夏季休暇をお過ごし下さい。引用元:東京帽子倶楽部/帽子Q&A
8と10で「ハット」かぁ!なるほどねぇ。
時期的にも必要な時ですし、気を付けたいですね。
コック帽秘話
コックさんの帽子って長いじゃないですかぁ。
アレってどうしてなんだろうと思って、ちょっと調べてみたんです。
先ずはコレ↓を見てください。1分45秒ほどの動画です。
主に2人の有名なフランスのシェフが関係しているようですね。
- アントナン・カレーム・・・お客さんがかぶっていた、高くて白いシルクハットを気に入り、採用したから
- オーギュスト・エスコフィエ・・・背の低さを補うために使い始めた
オーギュストは料理長なので、部下に指示を出す時の威厳を保つために、背の高い帽子をかぶるようになったんですって。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
帽子の数え方
帽子の数え方の単位って知ってますか?
私が調べたところによると、
- 「個」
- 「枚」
- 「点」
- 「頭」
以上の4種類もあるんですよ!
特に意外なのは「頭」ですね。これはある特殊な帽子を数える時に使います。
もっと詳しくは、下の記事をご覧ください。
今回は、帽子の数え方の単位を調べました。すると、ちょっと意外な単位を使うことがわかりましたよ。さらに英語、韓国語、中国語での言い方についても解説しています。
では最後に、全体の要点を確認しておきましょう。
まとめ
最初に気になっていた「子」には、特に意味はなかったんですね!
なんだかスッキリしました。
単純に「かぶり物」ってだけの意味なんだぁ、って感じ。
それでは要点チェックです。
- 「帽子」という言葉の意味は、「頭にかぶる目出しのかぶり物」
- 帽子は身分を象徴するものとしてかぶるようになった
- 8月10日は帽子の日
- コックの背高帽は、威厳を保つため
警官や駅員など、制帽ってかっこいいですよね。
身分の象徴として継承していってほしいと思います。
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。