カレーを食べる時、一緒に何のお漬物を食べますか?福神漬けの方も多いかもしれませんが、らっきょう派の方も沢山いるのではないでしょうか。
先日カレー屋さんに入ると、テーブルに福神漬けとらっきょう漬けが置いてありました。
甘酢に漬けたらっきょうってカレーはもちろんですが、そのまま食べても美味しいですよね。
でも、ふと考えました。
「らっきょうって旬はいつ?一日に何個くらい食べていいの?どんな栄養があるの?」
ってことで今回は、らっきょうの旬の時期や産地についてきっちりと調べてみました。
また合わせて、らっきょうの栄養や効能、副作用についても解説しています。そして最後には、簡単な作り方も動画で紹介していますよ!
では最初に、らっきょうの旬の時期からお話しましょう。
この記事でわかること
らっきょうの旬の時期や産地を知ろう!
らっきょうの旬っていつなの?
らっきょうの旬。それは、
- 6月頃
だと言われています。
一般的に出回るらっきょうは、5月~7月頃に収穫されます。ゴールデンウィークの頃になると、店頭に並びだしますね。
では、一般的ならっきょうの産地ってどこかご存知ですか?
らっきょうの産地ってどこ?
一般的ならっきょうは主に、
- 「鹿児島県」「鳥取県」「宮崎県
などで収穫されます。この3県で国内生産の70%を占めるそうです。
ところで「鹿児島」といえば火山灰。「鳥取」と言えば砂丘が有名ですよね。
鹿児島や鳥取で栽培されるらっきょうのブランドは「砂丘らっきょう」。
「砂丘らっきょう」という名前を見ればわかるように、らっきょうは砂丘や火山灰などの過酷な土地でも育つほど生命力が旺盛な植物なんですね。
実は、らっきょうって作られる産地によって微妙に差があるってご存知ですか?
- 鳥取県の「砂丘らっきょう」・・・日本一有名で、シャキシャキとしています。
- 鹿児島の「砂丘らっきょう(吹上浜)」・・・大玉でシャキっとしています。
- 福井県の「花らっきょう」・・・小粒で繊細な歯ごたえ。「三年子」や「三年掘り」などと言われます。
福井県の「花らっきょう」は収穫時期をわざと1年遅らせているそうですよ。他のらっきょうより1年長く栽培することで、独特の歯ごたえになるそうです。
らっきょうの旬や産地が分かったところで、その栄養素ってどんなものがあるのか気になってきませんか?
そこで次に、「薬効」とも言われるらっきょうの栄養素についてご説明しましょう。
らっきょうの栄養と効能は?副作用もある?
らっきょうの栄養と効能は?
らっきょうの一番の特徴とも言える栄養素は、
- アリシン(硫化アリル)
です。
アリシンはらっきょうやニンニク、ネギなどの独特のにおいの元となる栄養素です。
作用としては、血液をサラサラにしたり、胃粘膜を刺激して消化を助けたりします。
でも、一番注目される作用に「ビタミンB1」の吸収を助ける作用があるんですよ!
ビタミンB1は豚肉等に多く含まれるビタミンで、疲労回復に効果があると言われています。
このビタミンB1の働きを約7倍も高めるそうです。なんだかすごい栄養素ですね。
らっきょうにはアリシンだけでなく、以下の栄養素も含まれます。
-
<ジアリルスルフィド>
- 抗酸化作用
- 発がん性物質の解毒作用
- 高血圧や冷え性、肩コリにも効果的
-
<フルクタン>
- 脂肪の吸収を抑えて、血糖値の上昇を抑える
- 整腸作用や血中の悪玉コレステロールを減らす効果
さらに食物繊維に関しては、100g中に18.6gも含まれていて、ごぼうが2.3gなのと比べても豊富に含まれていることがわかりますね。
これだけ素晴らしい栄養素が沢山含まれているらっきょうですが、副作用はあるのでしょうか?また、一日にいったい何個まで食べていいんでしょうか?
次にそのあたりのことを確認しておきたいと思います。
食べ過ぎると副作用も?
薬効があると言われるらっきょうですが、食べ過ぎると、
- おなかがゆるくなったり、ひどい時には下痢してしまう
という副作用があります。あとは、体がらっきょう臭くなっちゃいます。
この副作用を起こす主な原因が先にご紹介した、「アリシン(硫化アリル)」と「ジアリルスルフィド」。
アリシンはかなり強めの刺激物。ジアリルスルフィドは消化液の分泌を促すんですよ。
これに食物繊維も手伝って、もともとお腹が弱かったり、食べ過ぎたりしたら下痢をするのです。
では、一日にいくつまでなら食べてもいいのか?
答えは「5粒」。
カレーにらっきょうを入れる時も、5粒までにしましょうね。
らっきょうについて色々とわかったところで、今度は自分で作ってみたくなってきませんか?自宅で作っておけば、毎日食べる事ができますしね。
そこで自宅で簡単にらっきょう漬けを作る方法をお教えして今回の記事を締めたいと思います。
らっきょうの甘酢漬けの作り方を動画で観てみよう!
先ずは、らっきょう漬けの作り方を動画で観てみましょう。
それでは解説に入りますね。
- <準備>
- らっきょう:1キロ
- 塩:20g
- ざる・ざるが入る位のお鍋・保管用の密閉できるビン
- <作り方>
- らっきょうの根と茎を切り落とす
- ボールに入れ水洗いをする
- 傷がついている皮を手で取り除く
- 水を切り、ひとつかみの塩をふる(1キロに対して20g)
- 水洗いしてよく水を切る
- 鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したららっきょうをざるごと鍋に入れて、10秒間お湯に浸す
- 湯切りして冷ましたら、煮沸消毒をしたビンにらっきょうをいれる
- 市販のらっきょう酢を、らっきょうが浸かるまでいれて蓋をする
※流水でよく洗います。流水で洗うことで薄皮がとれます
だいたい2週間から1カ月後くらいが食べごろです。これは浅漬けなので冷蔵庫で保管して、早めに食べてしまいましょう。
でも、らっきょう漬けっていったいどのくらいの期間食べられるんでしょうね。
一般に、お店などで売っているらっきょう漬けは酢に漬けこんであるので、未開封なら4~5年は大丈夫と言われています。(製品によって消費期限が設けられているので、消費期限内に食べてしまいましょう。)
一度開封してしまうと空気に触れてしまうので、6か月から1年ほどでだめになります。
らっきょう漬けには砂糖も含まれているので、傷みやすくなっています。ですから開封後は早めに食べてしまいましょうね。
また、ご自宅で作るらっきょう漬けの場合には、添加物を使わない事が多いと思いますので、早めに食べ切った方が良いですよ。
では最後に今回の記事をふり返っておきましょう。
まとめ
昔は薬として食されていたらっきょうには様々な効能(栄養素)があることが分かりましたね。
- らっきょうの旬は6月頃。産地は、鹿児島県・鳥取県・宮崎県。
- らっきょうには、アリシン(硫化アリル)・ジアリルスルフィド・フルクタン・食物繊維などの栄養素が含まれている。
- 食べ過ぎると、お腹がゆるくなったり、下痢をしたり、体がらっきょう臭くなったりするなどの副作用がある。適量は1日に5粒まで。
- らっきょうの甘酢漬けは簡単に作れる。作って2週間から1カ月くらいが食べごろ。
らっきょうには様々な栄養素が含まれる植物だってことは私にとって意外でした。その栄養素が優秀だからこそ、食べ過ぎるとおなかがゆるくなっちゃうんですね。
1日5粒まで。
薬効高いらっきょう漬け。食べすぎには注意して、毎日食べて健康に過ごしたいですね。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。