こんにちは、Isajiです。
実は私は時代劇が大好きで、小学生の頃からよくみていました。
最近はほとんどやってないので、少々寂しいですね。
ところで、時代劇には欠かせないアイテムの1つが「刀」だと思うのですが、この数え方が前々からちょっと気になっていたんですよね。
くらいのイメージはあるのですが。
ということで今回は、刀の数え方の単位について、いろいろと調べてみました。
では早速見ていきましょう。
この記事でわかること
刀の数え方の単位を知ろう!
刀の数え方の単位って7つもあるって知ってた?
刀を数える時は、次の7つの単位が使われます。
- 〇口
- 〇腰
- 〇振
- 〇本
- 〇刀
- 〇剣
- 〇匕
それぞれを、ちょっと詳しく見て行きたいのですが、その前にちょっとコレ↓をご覧ください。
刀の数え方は時代によって変わっていった(諸説あり)
奈良 切り口をつけるもの 口(こう)
平安後期 腰にさす装飾品 腰(こし)
鎌倉中期 振り下ろしてつかう 振り(ふり)
→現在に至る、?— 君💮💮💮 (@kimiheo) June 9, 2020
意外にも歴史的な流れがあるんですね。
ってことで先ずは、この流れを追ってみました。
〇口
これは「クチ」「コウ」「フリ」などと読みます。
奈良時代に主に使われていた数え方で、刀で「切り口を付ける」ことから「〇口」と数えるようになりました。
「切り口」ってちょっと怖いですねぇ~・・・。
〇腰
平安時代の後期には、「腰に差す物」という意味で「腰」が単位として使われるようになりました。
ってことは?
かもしれませんよ。
〇振
いきなりですが、ちょっとコレ↓をご覧ください。
テレビで今、刀の数え方の問題が出て「振(ふ)りでしょ」って答えたら、お母さんに「何で分かっただ⁉︎」って言われたの。「刀剣乱舞やっとるけん」って答えたら笑われたwwww
— もこな (@mokona_0v0) June 9, 2020
テレビ番組の問題の答えとしては「振」とされているようですね。
「振り下ろして」使うからということですが、そう言えばある時代劇で、剣術道場の師範が弟子に、
「素振り1,000回やっとけ!」
なんて言ってましたっけ。
「振」と数える理由、わかる気がする。
今気付いたのですが、鎌倉時代に使うようになった「振(フリ)」を転用して、奈良時代から使われていた「口」も「フリ」と読むようになったのかもしれないですね。
「口」を「フリ」と言うようになったのは鎌倉時代中期以降かもしれませんよ。
〇本
これは、細長いものを数える時の、一般的な単位ですよね。
歴史的には、あまり使われていないようですが、現在はこれを使っても通用するようです。
〇刀
これはそのまんまですね。
そのものの名前を、そのまま単位として使う例です。
「イットウ」「ニトウ」「サントウ」
などと数えます。
「一刀両断」「北辰一刀流」「二刀流」
などと言ったりしますので、「聞いたことある!」って人もいるのではないでしょうか。
〇剣
名刀五振を「天下五剣」というようですが、このように「剣」を使うこともありますね。
〇匕
これは「ヒ」と読みます。
カタカナの「ヒ」や漢数字の「七」に似ていますが、別物なので気を付けましょう。
刀の中でも、短刀(脇差)を数える際に使います。
元々の意味は、年老いた女性の象形で、
亡き母
を意味します。そして、
亡き父と並ぶ人
という意味も。
ここから転じて「〇〇と並ぶもの」という意味で使われるようになりました。
短刀は、大刀と並ぶものということですね。
以上が刀の数え方の単位に関する説明です。
これだけあると、実際に注文する時に何を使ったら良いか迷ってしまいますよね。
そこで次に、実際の注文で使われている単位を調べてみました。
注文する時はコレを使おう
刀販売業者のホームページで、どんな単位が主に使われているのかを、調べてみましたよ。
いくつかご紹介しますね。
日本刀は日本国内に登録されているものだけでも250万振り余り存在します。
ご覧のように「振」が使われていますね。続いてはこちら↓
令和3年1月17日 新入荷4振
引用元:株式会社 中野古銭
ここでも「振」を使っていますね。
こんな感じで、お店では「振」を使っていますので、注文する時もこれを使うと良いでしょう。
刀を購入しようと考えている場合には、ぜひ参考にしてみてください。
そして、もし刀を手に入れた場合、やらねばいけない事があるんですよぉ。
この後、簡単にお伝えしておきますね。
購入後にやるべきこととは?
最初に下の動画を見てみましょう。
このように、「所有者変更」の届け出をしないといけないんですね。
提出先が教育委員会ってのはちょっと意外ですね。
郵送で済むみたいですので、購入したらさっさとやっちゃいましょうねぇ。
続いて、その他の刃物の数え方も気になったので、いくつか確認してみました。
その他の刃物の数え方も気になったので調べてみたよ
ここでは「薙刀」「槍」「洋剣」「包丁」の4つについて調べてみました。
先ずは薙刀。これは、
- 〇柄(エ)
- 〇振
- 〇本
- 〇枝(シ)
が使われます。
お次は槍ですね。
- 〇柄
- 〇本
- 〇筋(スジ)
- 〇条(ジョウ)
が単位に用いられます。
それでは洋剣はどうでしょう。
洋剣(サーベル)は「〇本」が使われます。
ここでちょっと、日本刀と洋剣の違いを書いておきますね。
- 日本刀・・・片刃で、刀身が反っている
- 洋剣・・・両刃で、刀身に反りがない
ついでに包丁も見てみましょう。
- 〇本
- 〇挺(チョウ)
- 〇丁(チョウ)
- 〇柄(エ)
一般的には「本」で通じますよね。
それでは続いて、英語では刀はどのように数えるのでしょうか?
ついでに見ておきますね。
英語での数え方も調べてみたよ
英語で日本刀は「Japanese sword」ですので、
- 刀一振・・・a Japanese sword
- 刀二振・・・two Japanese swords
と数えますね。
まぁ、そのまんまですね (^^)v
では最後に、全体の要点をまとめておきますね。
まとめ
刀の数え方が、歴史的に変わってきたとは意外な発見でしたね。
ではまとめをご覧ください。
- 刀の数え方の単位は「〇口」「〇腰」「〇振」「〇本」「〇刀」「〇剣」「〇匕」の7種類
- 注文時には「振」が使われる
- 刀を購入したら「所有者変更届」を提出する
- 薙刀を数える時は「柄」「振」「本」「枝」を使う
- 槍を数える単位は「柄」「本」「筋」「条」
- 洋剣の場合は「本」を用いる
- 包丁は「本」が一般的だが、「挺」「丁」「柄」も使う
洋剣は日本刀と違って、単純でしたね。
「匕」という字を覚えたのも、個人的には今回の大きな収穫でした。
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。