こんにちは、Isajiです。
以前、寿司の数え方を調べていて、お寿司屋さんで使われる言葉として「おあいそ」というのがあるって知ったんですね。
確かに聞いたことはあるんだけど、どういう意味なのか詳しくは知りませんでした。
ためしにちょっと調べたら、こんなツイートを見付けました↓
関東の人は解らないかもしれないっすけど
おあいそ
お願いしま〜すとお客さんに言われる事があるっす
実は
【おあいそ】
に会計と言う意味はないんすよ金、払ろたるから
愛想良くせいや!
と言う
超下品な言葉なんす僕はドMなんで
問題ないんすけど
あんまし使わん方がええ言葉と思うっす— 【ラーメンマン】@ラーメン家族店主(創業24年目) (@ichiro19750903) April 3, 2020
どうやら関西圏で使われる事があるみたいですね。
他のツイートでは、「お寿司屋さん発祥の隠語」と書かれていました。
ここまで調べただけで俄然興味が湧いてきました (^^♪
そこで今回は、「おあいそ」の本当の意味とその由来について詳しく調べてみました。
さらに合わせて、「おあいそ」と「お会計」の違い、支払いを意味するその他の言葉、そして英語での言い方についてもお伝えしますよ。
それでは早速ご覧ください。
この記事でわかること
「おあいそ」の本当の意味と由来を知ろう
先ずは「おあいそ」の本当の意味から解説しますね。
「おあいそ」の本当の意味とは?
「あいそ」は「愛想」。
それに「お」を付けて丁寧にしたのが「おあいそ」ですね。
そこで本題です。
「おあいそ」の本当の意味は、お店の店員さんがお客さんに対して、
という形で使う言葉なんですよ。
簡単に説明した動画がありますので、こちら↓をご覧ください。
ご覧のように、店員さんがお客さんに、
「愛想のないことですいませんが・・・。」
という気持ちを込めて付ける枕詞だったんですね。
つまり、客が店員に向かって言う言葉じゃないんですよ。
「お会計お願いします。」
という意味で使う人がいますが、本当の意味からすると間違った使い方ってことになります。
私は岐阜県民ですが確かに中部圏では今まで一度も聞いたことがないですね。
それでは、「おあいそ」という言い方はなにが由来なのでしょうか?
そのことについて調べてみましたので、次にご紹介しますね。
「おあいそ」の由来は?
最初にこの↓動画を観てくだい。
ここにあるように、
なんですって。
全く予想外のところに由来があって、ちょっと意外でした。
その後、飲食店の店員が客に対して使うようになり、さらに今度は客が使うようになったということなんですねぇ。
明治28年7月10日刊行の「風俗画報」に次のような文章が出ています。
これは、京都での流行りを伝えたもののようですが、これがきっかけで全国に広まっていったという説があります。
ということは、明治28年には既に「おあいそ」を「勘定」や「お会計」という意味で使う人が多くいたってことですよね。
最初に、店の店員が客に言っていた言葉を客として使った人、すごいですよね。
勘違いで使ったのか、意図的に使ってみたのかは今となっては確かめようもないのですが・・・ 。
以上が「おあいそ」の本当の意味と由来です。
ここまで見てきたように、「おあいそ」は「お会計」という意味で客が使うようになったのですが、では両者の違いはあるのでしょうか?
次に、そのことについて触れていきますね。
「おあいそ」と「お会計」の違いは?
「おあいそ」と「お会計」の違いは次の通り。
- おあいそ・・・店側が客側に対して使う言葉
- お会計・・・店側も客側も使える言葉
例えばこんな感じですね↓
【店側】
【客側】
まぁ、「会計」を使った方が無難ですよね。
ですが、客側が「支払い」という意味で使う言葉って「会計」以外にもありそうですよね?
そのあたりも気になったので、早速調べてみました。
支払いの時のその他の言い方は?
「支払い」を意味する言葉は、これだけ↓見付かりました。
- お勘定・・・和食のお店で使うと良いでしょう
- チェック・・・洋食屋やレストランなどにピッタリ
- 精算・・・出張旅費などを細かく計算し、支払ってもらう時
- ごちそうさまです・・・お店の種類に関係なく使えるでしょう
今回調べてみて「チェック」という言葉は初耳でした。
ってかっこいいけど、なんだか恥ずかしいですね。
ところで「チェック」って英語で「check」と書きますよね。
でも、英語圏で「check」と言えば会計してもらえるのでしょうか?
ちょっと気になったので早速調べてみました。
「支払い」の英語での言い方をご紹介
「お会計」は英語で「check」または「bill」を使います。
使い方はこんな感じ↓
お会計をお願いします。
May I have a check(bill) please?
意外と簡単でしたが、上でご紹介した「チェック」は英語でも通じるんですね (^^♪
それでは最後に全体のまとめをご覧ください。
まとめ
「おあいそ」がまさか遊郭で使われていた言葉が由来って大発見でした。
一般的に使う場合は、客側が言うのは間違いなので気を付けたいですね。
それでは要点を確認しておきましょう。
- 「おあいそ」の本当の意味は「愛想のないことで申し訳ありませんが・・・」というように店側がお客に対して使う言葉
- 「おあいそ」の由来は、遊郭で客が女郎に対して「愛想を尽かしたからもうこの店には来ない」という言い方をしたのが始まり
- 「お会計」はお店側も客側も使える言葉
- 「お勘定」「チェック」「精算」「ごちそうさま」も支払いの時に使える
- 英語では「bill」「check」を使う
日頃何気なく使っていても、ちゃんとした意味や使い方を知らない言葉って意外とありますよね。
そんな気になる言葉をこれからもドシドシ調べていきたいと思います。
そう言えば、こんな記事もありますよ↓
この記事では寿司の数え方の単位についてご紹介します。「一貫」も含め全部で12種類が見付かりました。また、どうして「〇貫」を使う様になったのかについても、いくつかの説をお伝えします。
今回は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。