先日、「丸ノ内」の記事を執筆中に東京駅周辺の地図を眺めていて「八重洲」の文字を発見したんですね。
その時、歴史好きな私は「八重洲って確か・・・」って思い当たる事が有ったんですよ。
そこで今回は八重洲の地名の由来についてリサーチしてみましたので是非御覧下さい。
この記事でわかること
八重洲の地名の由来は人名だった?
さていきなりですが、八重洲という地名の由来はというと・・・
- ヤン・ヨーステンの名前が由来
意外にも外国人の名前だったんですね!最初は漢字なので全く想像出来ませんでした。東京に住んでいる知り合いは知ってましたねぇ。w
ヤン・ヨーステンがどうなまって「八重洲」となったのでしょうか?
んー、えらい短縮されてしまっているという印象ですね。もう少しだけ詳しく説明しますね。
最初から漢字で表記していました。始めは「耶楊子」(やようす)と呼ばれていて、これが「八代洲」(やよす)となり、やがて「八重洲」(やえす)となりました。
いきなり「てん」は抜けてしまってますネ!^^江戸っ子は気が短いですから短縮してしまった様です。
徳川家康に認められて江戸城の内堀内に屋敷を与えられ住んでいたそうで、その屋敷が現在の八重洲の辺りに有ったのだそうです。
現在は東京駅の東側一帯を通称として八重洲と言います。
ヤン・ヨーステンってどんな人なの?
ではそもそもこの「ヤン・ヨースタン」とはどのような人物だったのでしょうか。ココについても簡単に触れておきましょう。
- 1600年(慶長5年)4月19日に豊後に漂着したオランダ人
豊後(ぶんご)とは今の大分県ですね。
家康が江戸幕府を開く以前の1600年に豊後に漂着したリーフデ号の乗員でした。海外交易に熱心だった家康が外交顧問や通訳として採用しました。
後に現在の八重洲辺りに屋敷を拝領し日本人と結婚しました。当時から国際結婚って有ったんですね。^^
まだまだ有った!人名に由来する東京の地名コレクション!
今回リサーチした八重洲以外にも人名に由来する東京の地名って結構有りますよね。
今回はその中からいくつか御紹介しますね。
- 神田神保町(千代田区) 江戸時代初期に屋敷を構えた神保氏に由来
- 青山(港区) 江戸時代に屋敷を構えた青山氏に由来
- 高田馬場(新宿区) 松平忠輝の生母高田殿の遊覧地だったことに由来(諸説有り)
- 春日(文京区) 徳川家光の乳母春日局が拝領した土地が由来
- 深川(江東区) 開拓者深川八郎右衛門にちなみ深川村と呼んだことが由来
江戸由来の東京の地名コレクション!
東京の地名は人名由来以外にも江戸時代から伝わる地名がワンサカ有りますよね。今回はその中から有名な物をいくつか簡単に御紹介します。
- 丸の内(千代田区丸の内)
城壁で囲まれた敷地の内側の意味
詳細はココから↓
丸の内の地名の由来は?全国の丸の内の肝はココに有った! - 半蔵門(千代田区麹町)
服部半蔵が護衛した門が由来とされている
意外な説も?詳細はココから↓
半蔵門の由来は象?地名に残された江戸の歴史とはっ! - 御茶ノ水(東京都千代田区)
徳川家でお茶をたてるための水が献上された地
詳しい情報はコチラを御覧下さい。
御茶ノ水の由来を知ろう! 地名に隠された歴史とは?
まとめ
今回は八重洲の地名の由来をリサーチしてみましたがいかがでしたか?
人名が由来だったんですね。日本の地名に名を遺せてヤン・ヨーステンさんは幸せですよね^^
では今回のおさらいをしてみましょう。
- 八重洲の地名はオランダ人のヤン・ヨーステンが由来
- ヤン・ヨーステンは家康の通訳をしていた人物
- 神田神保町、港区青山、新宿区高田馬場等も人名が由来とされてる
普段はビルばかりが目立つ都会ですがその地名に隠れた歴史を探るのってワクワクしませんか?たまには歴史を感じながら都会散策も良いですね。
以上、最後まで御覧頂き有難う御座いました。
私の別記事も是非御覧頂けると有難いですw