野球好きな私は、毎年夏に開催される、甲子園球場の高校野球を特に楽しみにしています。
私もかつては野球少年でした、ウン十年前までは^^;
ちょっと昔テレビで、野球の歴史についてやっていました。
その時、「そう言えば、子供の頃、野球をやってたけど、その歴史については教えてもらったことが無い」って気付いたんですよ。
MLBで日本人選手が活躍するのが当たり前の時代、改めて野球の起源や歴史について知りたい。
そう思って今回は、野球の起源や歴史、日本の野球のはじまりから「野球」というネーミングの由来まできっちり調べてみたので、是非御覧下さい。
では、先ずは起源から見て行こう。レッツゴー!
この記事でわかること
野球の歴史を知ろう!
野球の起源は?
生きる為の手段や儀式としてのはじまり
起源は、
だった。
当時、自分たちよりも早く走る動物を、仕留めるために使っていたのが石。
彼らが使ったとされる石が、遺跡として、アフリカ地中海沿岸地域で発見されている。
ん~、石を発見して、それを狩猟に使っていた、ってどうやって分かるんだ!?
石の大きさが、現在の野球のボールの大きさとほぼ同じらしく、この大きさが獲物を仕留めるのに最も適していたんだって!
そんな実験でもしたのでしょうかねぇ。
また、野球の原型らしきもので、最古のものは、約2,000年前のエジプトの絵に残されているらしい。
王様が棒で球を打って、その飛ぶ方向等で農作物の豊作・凶作を占っていた、ということが分かっている。
どんな絵か知りたい、と思い色々と調べてみたが、残念ながらお目に掛かれなかった・・・
以上の起源らしき物はいずれも、人間が生きる為に必要な手段や儀式であり、スポーツとは言えません。
スポーツとしてのはじまり
時代が下って、12世紀。
この頃、フランスで「ラ・シュール」というスポーツが生まれました。
これが今日の殆どの球技の原型、とされているそうです。
どんなスポーツかというと、「2チームに分かれ、2本の杭の間をゴールとし、手足や棒を使って、相手チームのゴールにボールを通す」というもの。
ラグビーの様なイメージですかね。
どうやって世界に広まったの?
ここからは「ラ・シュール」以降の歴史について見ていきましょう。
「ラ・シュール」がイギリスに伝わって「ストリートフットボール」と呼ばれるスポーツに発展。
「ストリートフットボール」はボールに、牛や豚の内臓を使っていた。
ん~、何で?分からない・・・。
後にこれが困難となり、石に糸を巻き付けてボールを作る方法が開発され、これを使ったスポーツが「ラウンダーズ」として、現在の野球へと発展していく。
現在の硬式ボールも堅い芯に糸を巻き付けて作っているので、これは「ラウンダーズ」の頃から続いているんですね。
そして「ラウンダーズ」がアメリカに渡って、タウンミーティングの時によく行われていたのが「タウンボール」。
この頃には以下の様な、現在の野球に近いルールで行われていた。
この頃、「監督」という役割も誕生しています。
因みに、野球監督がサッカーの監督と違って、選手と同じユニフォームを着る理由、知ってます?
それは、18世紀に入り、
そして、この「タウンボール」が更に、いくつものルール改正を繰り返し、「ベースボール」となりました。
そこで次に、ルール改正の変遷について、主なものを拾ってみました。
結構笑えるものも有るよw
野球のルールの歴史を知ろう!
試合終了ルールの歴史
今回、野球のルールの歴史を調べていて、めっちゃ笑ったのがこのルールの歴史!
1857年のこと。日本ではまだ江戸時代じゃん!?
現在の野球って、9回の攻防が終わった時点で、得点の多い方が勝ち、っていうルールでしょ。
しかし、19世紀にアメリカで行われていた野球、元々は「21点先取した方が勝ち」だったんですって。
草野球なら有るでしょうけど、プロ野球だと殆ど有り得ないよね。
そして、ここからが笑えるポイントw
当時アメリカでは、野球に限らず、スポーツはお互いの親睦を図る、という意味が有った。
そのため、試合後は、主催チームが相手チームに料理を振る舞うのが習慣だったんですって。
で、「21点先取するまで」だと試合終了時間が予測出来ないじゃないですか!で、雇われていた料理人からクレームが!
今みたいに、電子レンジも無ければ冷凍冷蔵庫も保温機器も無い時代。
食べる時間から逆算して調理する料理人からするとメチャメチャ迷惑な「21点ルール」。
そこで、ある程度の終了時間が予測出来る様にしよう、ってことで9回制になったのだとか!
こんな、意外な経緯で9回制となったのですねぇ。
因みに何故9回なのか?
料理人が「早く終われ!」ってクレームをつけたのがたまたま9回だった、ってことだそうですよ。
アウトにする方法の歴史
現在、アウトにする方法は主に、打者よりも先にベースにボールを送る、ですよね。
しかし、最初はボールを直接打者や走者に当てていたんだって!これって危険じゃん!ドッジボールかよ!?w
で、あまりにも危険、ってことで、カートライトって人の提案で、
- 走者よりも先にボールをベースに送る
- ボールを持って走者にタッチする
になったんです。
ここまでが「BaseBall」の起源と歴史の話。
次に、日本での「野球」のはじまりについて調べてみました。
日本の野球の歴史を知ろう!
先の章で見た様に、日本の歴史だと、鎌倉時代から既にフランスで、今の野球らしきものが行われていた。
それがいつ、日本に伝わったのかを見て行きます。
野球の日本への伝来は?
野球は1871年にやっと日本に伝えられました。フランスで原型が出来てから、ざっと700年かかったんですねぇ、長かったw
この年に起きた、主なものを見ておきましょう。
- 飛脚制度が廃止され、郵便局が業務を開始
- 廃藩置県
- 散髪脱刀令の公布
えっ!?まだちょんまげしてた人も居た時代?これは意外でしたね。そんな頃に誰が野球を伝えたのか?
記録が残っていました!
現東京大学の前身となる、東京開成学校の英語教師、ホーレス・ウィルソンが教えたのが始まり。
「打球おにごっこ」と呼ばれて全国に広まっていったらしい。こう呼ばれた理由は分からなかった。
野球はどのようにして日本中に広まったの?
記録上の日本での野球の始まりは、東京開成学校からですが、日本中に広まって行ったルートは主に、
- 外国人英語教師による指導
- アメリカ留学帰国者による、日本の有力者への指導
- 体操伝習所(★)の卒業者が体育教師として全国で指導
の3つが有る。
1878年(明治11年)10月、現在の東京都千代田区に設立された、明治政府による、体育教員の養成機関
スポーツとしてよりも、むしろ体育、教育と言う観点から普及していったみたいですよ。
「野球」という言葉の語源は?
こうして日本全国に広まって行った野球ですが、外国から入って来た時は「BaseBall」だった訳です。
ってことは、これを「野球」と名付けた人、ってのが居るんですよね。
はい、ここも調べてみましたよ^^v
聞いた事有る?
私は、失礼ながら初耳でした。
正岡子規じゃない?って方もいると思いますが、それは誤解。
正岡さんは、本名の「のぼる」を文字って「のぼーる」という雅号(文人が使うペンネーム)を使っていただけです。
中馬さんが、1895年2月に著した「一高野球部史」で初めて「野球」という言葉を使いました。
それまでは「底球」と訳されていたそうです。
「底」って何?って思いますよね?「Base」を直訳すると「底」とか「基底」という意味。
ここから「底球」となった様です。
しかし、テニスの事を「庭球」と言いますから、読み方が同じで紛らわしい!
そこで中馬さんは、海外の文献に有った「Ball in the field」を基に「野球」と名付ました。
中馬さんがいなかったら「プロ野球」じゃなくて「プロ底球」だったかも!何だかパッとしませんね。
「中馬さん、有難う」って言いたくなりましたw
まとめ
今回は野球の歴史と起源の謎に迫ってみました。最後にまとめておきましょう。
- 遺跡に残る起源は狩猟に使った石や農作物の豊凶を占う儀式だった
- スポーツとしての起源はフランスの「ラ・シュール」
- 「ラ・シュール」→「ラウンダーズ」→「ベースボール」と変遷
- 料理人のクレームがきっかけで9回制になった
- 日本には1871年に伝えられた
- 初めて「野球」と訳したのは中馬庚(ちゅうまん かなえ)
個人的には特に、9回制になったのが料理人のクレームからだった、というのが一番笑えましたネ。
皆さんはいかがでしたか?
他にも野球の和製英語と正しいMLB用語の関係性についての記事を書いています。↓
野球用語を英語で知ろう!和製英語とMLB用語の関係性が面白い
今回は以上となります。最後まで御覧頂き有難う御座いました。