こんにちは、Isajiです。
ちょっと昔までは、駅や大型スーパーの前などで年末になるとよく見かけた街頭募金。今でもやっているんでしょうか?
個人的にお付き合いのあった方が、募金活動をしている場面に出くわすと必ずされる方で、その影響で私も必ずするようになりました。
特に身近なのは「赤い羽根共同募金(以下「赤い羽根」)」ではないでしょうか?昔は学校や自治会で半強制的に集めていた記憶があります。
ところでこの赤い羽根ですが、いったいどのように使われているのか気になりませんか?
そこで今回は赤い羽根の使い道について調べてみました。
また合わせて、赤い羽根のはじまりや実施期間、その他の情報についても解説していますので、最後までぜひご覧ください。
では最初に、赤い羽根の使い道から見ていきましょう。
この記事でわかること
赤い羽根共同募金の使い道って知ってる?
赤い羽根の使い道は大きく分けると次の4つになります。
- 高齢者・障害者福祉に関する事業
- 地域福祉活動の充実に関する事業
- 災害支援準備金
- 子育て支援活動に関する事業
これだけを見ても「なんのこっちゃ!?」って感じじゃないですか?もっと具体的に知りたいですよね。
そこで例として、私の住む岐阜県における具体的な使い道を調べてみました。(数字は2015年度のものです。)
赤い羽根データベース はねっと
高齢者・障害者福祉に関する事業
主なものを3つご覧ください。
活動名 | 助成額 |
---|---|
高齢者疑似体験セット購入事業 | ¥299,000 |
視覚障害者疑似体験セット購入事業 | ¥156,000 |
ひとり暮らし高齢者のための日帰り旅行 | ¥100,000 |
疑似体験事業は私も経験あります。
ケアマネジャーのオプション研修で、高齢者疑似体験がありましたが、目の見難さや関節の動かしつらさを、さまざまな用具を使って実体験できるのですが、結構恐怖を感じたのを覚えています。
これがまさか赤い羽根が財源だったとは知らなかったですね。ありがたいことです。
ひとり暮らし高齢者のための日帰り旅行。これは良いですよね。
私はデイケアで働いていますが、施設の行事で紅葉ドライブやお花見ドライブなどを実施しています。この時は利用者さんも大変喜んでくれるんですよ。
特にひとり暮らしだと社会との接点がなくなりがちですから、こうした事業も大切ですよね。
この他にも153件の高齢者障害者福祉事業が実施されていました。
地域福祉活動の充実に関する事業
こちらは特に次の2つをピックアップしてみました。
活動名 | 助成額 |
---|---|
ふれあいいきいきサロン支援事業 | ¥135,740 |
介護者リフレッシュ事業 | ¥52,939 |
私の職場の利用者さんから「ふれあいサロン」って言葉を聞いてはいたのですが、赤い羽根が財源の一部だったとは驚きました。
高齢者が出掛ける所があるってのは、地域で孤立させないためにも重要なことだとされていますので、ぜひ続けて欲しいですね。
介護者リフレッシュ事業も目につきました。
勤務先デイケアの御家族さんからも、いろいろと悩みをお聞きする機会がありますが、やはり同じ介護者が集まって、お互いの悩みを聴いてもらうってのは必要ですよね。
ひとりで悩みを抱えている方はまだまだ多いと実感しています。
この分野ではこれら以外にも55件の事業に助成されていました。
災害支援準備金
こちらはそのものズバリのものがありました。
- 災害等準備金積立・・・¥7,750,891
具体的な内容は次の通りです。
大規模災害の発生に備え、災害で破損した施設の復旧や災害ボランティア活動の費用として使用するため積立を行うもの。
引用元:赤い羽根データベース はねっと
近年はスーパー猛暑も含めて災害が多発していますから、「備えあればうれいなし」ですね。
子育て支援活動に関する事業
こちらも、そのものズバリのものが岐阜県内で10件ありました。総額約¥130万円が助成されていました。
少子化が進む中、少しでも子育てしやすい環境を整えるためにも必要ですよね。
以上、ここまで赤い羽根の使い道についてみてきました。
ところで、そもそもこの赤い羽根っていったいどのようなものなのでしょうか?ってことで、次はそのあたりについてみていきましょう。
そもそも赤い羽根共同募金とは?
ここでは次のことについて触れていきます。
- 赤い羽根共同募金の歴史と主催者
- 募金の時期
- 募金の方法
それでは一つ一つ確認していきますね。
赤い羽根共同募金の歴史と主催者
本活動は1947年度にスタートし、寄付をすると、その証拠的意味で赤い羽根(鳩の羽を赤く染めたもの)をもらえるので、「赤い羽根共同募金」とか「赤い羽根」と呼ばれています。
社会福祉法人中央共同募金会が運営しています。
GHQの指示で、戦後の戦災者を支援する目的ではじめられたのがスタートなんです。
まさかGHQが出て来るとは思いませんでした。戦後日本の復興にさまざまな形でGHQが関わっていたんですね。
募金の時期
毎年10月1日~12月31日に自治会や学校、企業などで集められています。
寄付の方法
年末になると駅前などで「赤い羽根共同募金にご協力、お願いしまーす!」って言いながら募金活動をしているのをみかけますが、最近は以下のようにネットでも寄付できるみたいですよ。
- クレジットカード払い
- インターリンクやネットマイルを利用したインターネットでの寄付
- スマートフォンによる寄付
- 赤い羽根クレジットカードによる寄付
利用額の0.3~0.5%をカード会社が寄付 - 寄付付き商品を購入
ゼブラボールペン
QUOカード
ソフトバンクのスマートフォン購入
JACOM提供のフレッツ光回線を契約など
こうしてみると結構たくさんの寄付方法があるんですね。驚きました。
ちなみに、私が子どもの頃は年末になると、自治会の担当者が一軒一軒まわって寄付金を集めていましたが、この記事を書きながら「そう言えば近年は見掛けないなぁ」と思って調べてみたんです。
すると次のことが分かりました。
その後、自治会で強制的に集めることはなくなってきているようですね。
寄付したい人が自ら自治会役員に持参する形に改める所が多くなってきているみたいです。
募金は本人の自由意志にもとづくものですから、半強制的に集金するのは良くないと思います。
先にもご紹介しましたように、近年はネット社会の発展にともなって、直接現金で募るよりもネットで処理する方法の方が主流となっています。
ところでですねぇ、募金って税金控除が受けられるのをご存知でしょうか?次にその辺のところをご紹介しましょう。
赤い羽根共同募金って税金控除が受けられるって知ってた?
寄付金は、
- 法人は全額損金算入
- 個人は所得税と住民税の寄付金控除の対象
となっています。
個人が寄付金控除を受けるには領収証が必要ですので、街頭募金ではちょっと難しいかも知れませんね。
ネットを利用した寄付の場合は領収証をちゃんと保管しておきましょう。ただし、寄付金が2,000円を超えないと対象にはならないみたいです。
気になる方はこちらでご確認ください。↓
今回は赤い羽根共同募金について見てきましたが、それ以外にも羽根募金ってあるんですね。
ってことで次に、赤い羽根以外の羽根募金をご紹介して、この記事を締めさせていただきたいと思います。
その他の羽根募金も見てみよう!
主に次の4種類があります。
羽根の色 | 主催 | 活動内容 |
青 | 日本水難救助会 | 海難救助 |
黄色 | 石川県の腎友会 | 臓器移植の支援 |
水色 | 漁船海難遺児育英会 | 漁船海難遺児への奨学金貸与 |
緑 | 国土緑化推進機構 | 国土緑化事業 |
ネットでの寄付が可能であれば今後ぜひしてみたいと思います。
では最後に全体をまとめておきますね。
まとめ
今回は赤い羽根についてアレコレと気になることを調べてみました。
募金って使い道が意外と気になるんですよね。ちゃんと使われているのかって。
今回調べてみて、普段聞いたことがある事業が赤い羽根の助成金が財源だったってことが知れて、個人的には良い勉強になりました。
- 赤い羽根共同募金の使い道は主に次の4種類ある
高齢者・障害者福祉に関する事業
地域福祉活動の充実に関する事業
災害支援準備金
子育て支援活動に関する事業 - 赤い羽根共同募金の期間は10月1日~12月31日
- 赤い羽根共同募金はネットでも寄付できる
- 寄付金は寄付金控除の対象(¥2,000円超)
募金について、これからもっと関心を持って生活していきたいと思いました。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。