こんにちは、元野球少年のIsajiです。
名古屋ドームや東京ドーム、福岡ドームなどで観戦したことがありますが、テレビとはまったく違って、迫力がありますよね。
ところで野球には「敬遠」という作戦があるのをご存知でしょうか?バッターとの勝負を避けて、わざとボール球を投げることで一塁に歩かせる作戦のことですね。
実は近年、この敬遠に関する新たなルールがプロ野球に導入されました。それが「申告敬遠」です。
そこで今回は、申告敬遠についてアレコレ気になることを調べてみましたので、最後までじっくりとご覧ください。
では先ずは、申告敬遠ってどんなルールなのかについて確認してみましょう。
この記事でわかること
申告敬遠ってどんなルール?
申告敬遠とは、
- 申告すれば4球投げなくても敬遠できる
というルールです。
具体的には、監督が審判に申告し、審判がバッターに一塁に歩くよう指示することで成立します。
その他の細かなルールも確認しておきましょう。
- 申告敬遠の回数に制限はない。
- 打席の途中からでも申告可能。
- 投球数にはカウントされない。
1試合に何回までとかの申告できる回数に制限はありません。また、カウントが悪くなった場合に打席の途中でも申告できます。
申告した後は通常の敬遠に必要な四球は投球数にカウントされません、ってこれは当たり前ですよね。実際には投げていないわけですから。
もちろん、これまで通り実際に4球投げて敬遠するのもアリです。でも、どうなんでしょうか。投げなくても済むのならわざわざ4球投げないと思いますが。
ピッチャーは1球でも投球数を少なくしたいですからね。
ところでこの申告敬遠、どうして導入されることになったのでしょうか?ってことで次に、申告敬遠導入の理由やそのメリット、デメリットについてみていきたいと思います。
申告敬遠導入の理由やメリット、デメリットを知ろう!
先ずは一覧表にしてみましたので、そちらをご確認ください。
導入理由 | 試合時間の短縮 |
メリット | 投球数が減る 暴投やボークの心配がなくなる |
デメリット | 野球ファンとしては、実際に4球投げることによる「まさか!」のドラマがなくなる |
では順番に確認していきましょう。
申告敬遠導入の理由
申告敬遠はMLBで、試合時間の短縮を目的に2017年に導入されました。
「どうせ歩かせるんだから、4球投げなくても投げたことにして歩かせようぜ!」ってことで、4球投げるのに要する時間を短縮することが導入理由なんですよ。
しかし、実際には2017年のMLBでは2,430試合で970回の申告敬遠がありましたので、1回の敬遠に要する時間(実際に4球投げる時間)を約2分とすると、申告敬遠による試合時間の短縮は、
- 約48秒
にしかなりませんでした。これを見る限り試合時間短縮効果があるとは思えないですよね。
メリット
ピッチャーにとっては実際に4球のボール球を投げると、暴投したりボークになる可能性がありますが、申告敬遠にするとそのリスクを回避できるというメリットがありますよね。
また、たとえ4球とはいえ投球数が少なくなるのは、ピッチャーにとってはありがたいみたいですよ。
デメリット
デメリットの場合は、野球ファンからの視点によるものですね。
つまり、実際に4球投げることで生まれるかも知れない、思わぬハプニングを目撃するチャンスがなくなるってことです。
過去には敬遠のボールをホームランにしたり、サヨナラヒットにした選手もいました。ランナーが3塁にいる時の、暴投サヨナラも意外と有りましたね。
これらが観られなくなるのは、野球ファンとしては非常に残念。
ここまで、申告敬遠のルールと導入理由やメリット、デメリットについて見て来ました。
こうした申告敬遠ですが、実際の導入はいつからなのでしょう?そこで次は、それぞれの野球界でいつから導入されているのかを確認しておきたいと思います。
申告敬遠の導入っていつから?
各野球界の申告敬遠導入の動きは次の通りとなっています。
野球界名 | 申告敬遠導入年 |
---|---|
メジャーリーグ | 2017年 |
日本プロ野球 | 2018年 |
社会人野球 |
|
大学野球 |
|
高校野球 | 導入未定 |
先ほども触れましたが、メジャーリーグでは既に2017年シーズンから導入され、シーズン終了後、早くも見直し論が起きています。
一方、なんでもメジャーリーグにならってきた日本も1年遅れて、2018年からプロ野球、社会人野球、大学野球で採用されています。
しかし、高校野球は導入を見送っています。
ん~、高校野球は流石に似合わないでしょ!やっぱりちゃんと投げて欲しいし、そもそも高校野球に敬遠自体が似合わないですよね。
1992年の星稜高校の松井秀喜さんの5打席連続敬遠はあまりにも有名ですが、高校野球ではよほどのスラッガーでないと敬遠策自体がとりづらいですから、申告敬遠が導入されたとしても、ほぼほぼ使われない気がしますね。
以上のような流れで導入が進む申告敬遠ですが、野球ファンの意見はどうなのでしょう?そこで次はファンの意見をいくつかご紹介します。
申告敬遠に賛成?反対?
今回はツイッターから拾ってみました。アンケートの結果がツイートされていましたのでご覧ください。
申告敬遠に賛成?反対?
— Daiki🐯低浮上…🐯 (@love_hansin_) 2017年12月19日
恐らくファンの間の意見だと思われますが、圧倒的に反対派が多いですね。
では、賛成派と反対派の意見をそれぞれ見てみましょう。
申告敬遠に反対の意見
先ずは反対意見から。
今日の丸の申告敬遠。申告制度がなければ「何敬遠しとんねーん。誠也ぜつてぇー打ったれー」的な雰囲気で球場がもっと盛り上がったでしょ。やっぱり申告敬遠反対派だわー。そういう雰囲気も大切でしょ
— ゆうさん@鯉党一筋🎏 (@carplove_0910) 2018年6月24日
今回の侍ジャパンの試合を見て思ったけどやっぱり申告敬遠には反対かな。
選手の駆け引きを見るのも楽しめないし次のバッターの心の準備もできない。元阪神の新庄剛志選手みたいなことをする選手も居なくなる、これはどうかと思うしもしかしたら日本プロ野球を衰退させてしまうかもしれないと思う。
— 金魚◆KINGYO..GE@固定ツイ拡散希望 (@KINNGYO_GE) 2018年3月4日
この他にもまだまだありましたが、共通する意見としてはやはり「盛り上がらない、雰囲気を壊す」ってことですよね。
実際に4球を投げてこその野球であり、敬遠ですよね!私も反対です。
一方、賛成意見はあるのでしょうか?一応調べてみました。
申告敬遠に賛成の意見
賛成意見も意外とありましたね。
申告敬遠は賛成だなあ。そこにドラマ性は求めてないし。
— spazz (@spazzspazz) 2017年12月19日
賛否あるだろうけど賛成かな。敬遠明らかなケースでは時間の無駄だし、敬遠のつもりがワイルドピッチ!みたいな事故も起こらない。…ただそう言うアクシデントも見たくはあるんだけどw
申告敬遠じゃないならあわよくば抑えようと考えてるか?とか戦術的にも変わってきそうでもある。 https://t.co/tN6Ms7X1M5— くらまー (@crusher_masa) 2017年2月8日
探してみましたが、アンケート結果にあったように、やはり賛成意見は少ないですね。
「合理的」とか「暴投サヨナラとかのドラマ性は求めてない」って感じの意見がありましたね。
同じ野球ファンでも見方はいろいろあるみたいですが、みなさんはどう思いますか?
では最後に今回の内容をおさらいしておきましょう。
まとめ
試合時間の短縮が目的なら他にも合理的な方法があると思いますね。
たとえばMLBでは「20秒ルール」といって、ピッチャーがキャッチャーからボールを受け取ってから20秒以内に、次の投球をしないといけないというルールを採用する動きがあるようです。
これなら確実に試合時間は短くなりそうですね。
敬遠はやっぱり実際に4球投げて欲しいと個人的には思いました。それも含めて野球ですよね。
- 「申告敬遠」とは、実際に4球投げなくても監督が申告するだけで敬遠できるというルール。
- 申告敬遠は、試合時間の短縮を目的として導入された。
- 申告敬遠のメリットはピッチャーの球数を抑えられる、暴投のリスク回避など。
- 申告敬遠のデメリットは、思わぬハプニングが観られない。
- 高校野球には申告敬遠は導入されていない。
- 約8割のファンが申告敬遠に反対。
そのうち、「申告三振(ピッチャーがバッターの時)」や「申告ホームラン(ベース一周しなくても良い)」とかにもなりそうですね・・・。
合理的になるのもいかがなものかと思いますが・・・。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。