こんにちは、Isajiです。
皆さんは乗用車の盗難方法で、「リレーアタック」というのをご存知ですか?
新たな盗難方法で、2016年春頃から、警察庁も注意喚起しているみたいです。
2016年春から、リレーアタックが今後、国内で行われる可能性を踏まえて各都道府県警への情報共有を行っており、各メーカーに対しては、リレーアタックに対する対策を検討するよう要請している
引用元:livedoorNEWS 「スマートキー」の電波をリレー? 海外で新手のクルマ盗 警察庁が注意喚起
私もこの盗難のやり方をテレビで観て、恐ろしくなりました。車には全く手を触れず、まるでマジックのように、わずか10秒ほどで盗んでしまったんです。
そこで今回その対策方法を、缶を活用する方法から意外なやり方までいろいろと調べてみましたのでご報告しますね。いくつかは実際に実験した動画もありますよ!
と、対策についてお話する前に、なぜそうした方法が活きるのかを把握するには、リレーアタックがどんなものかを知っておくことが肝心です。そこで、まずは前提としてリレーアタックの仕組を簡単に解説しておきますね。
では早速ご覧ください。
リレーアタックの仕組を知ろう!
取り敢えずわかりやすい動画が有りましたので、そちらをご覧ください。
この場合は、玄関先に置いておいたスマートキーの電波を送受信して盗む手口ですね。
リレーアタックの仕組は、
被害者のキーの電波を、犯人Aが中継(リレー)して、被害者の車近くにいる犯人Bに送信する
というものです。電波をリレーしてアタック(攻撃)するってことですね。
手順は次の通りです。
■リレーアタックの手順■
- 犯人Aが被害者のキーに近付く
- 犯人Aが被害者のキーの電波を受信
- 犯人Aが受信した電波を、被害者の車近くにいる犯人Bに送信
- 犯人Bが被害者のキーの電波を受信し、車のキーを解除→エンジン始動
特徴としては、
- 最低2人が関わっている
- 犯人は送信機や受信機を入れるリュックサックなどを持っている
この2点があげられるでしょう。
ここでリレーアタックの仕組を、簡単なイラストにしてみましたので、ご確認の上、対策に役立ててもらえるとうれしいです。(^^)/
以上がリレーアタックの仕組に関する解説になります。ここまでを知った上で、実際の対策について解説していきますね。
リレーアタックの対策をコスト別にご紹介!
今回ご紹介するのは次の9種類の方法です。
- スチール缶
- アルミホイル
- 電波遮断ケース
- ハンドルロック
- タイヤロック
- リレーアタック防止リモコン
- キーの電池を抜く
- スマートキーを節電モードにする
- 振り返る
では順番に説明していきますね。
コスト100円~
最初はコスト100円(税込108円)でできる対策から。どちらも100均で手に入りますよ♪ただし、外に持ち歩くには大き過ぎだったり面倒だったりしますので、キーを玄関に置いておくという場合に参考にしてください。
【1】スチール缶
早速私が実際に行った実験の動画からご覧ください。
スチール、つまり鉄ですが、ご覧のように完全に電波を遮断できました。ちなみに動画のスチール缶は、ダイソーで買った灰皿ですね。
これだけ大きいとさすがに外出の際のキーケースとしては使えませんが、玄関の下駄箱の上などにキーを置いておく、という場合には使えると思います。
なお、動画には撮っていませんが、スチール缶のふたを開けた状態でも、キーロックは解除されませんでした。
このことからも、スチール缶は大変有効だと思います。
お次はアルミホイルで実験してみました。
【2】アルミホイル
こちらも実際の実験の様子からご覧ください。
いかがですか?
ただアルミホイルで包むだけですが、全く反応しなかったです。とても単純ですし、わざわざ買ってこなくても、台所に普通に置いてあるご家庭がほとんどだと思いますので、手軽にできると思います。
スチール缶と違って外出時にも持ち運びの邪魔にはならないですよね。
唯一のデメリットは、キーを使う際にいちいちアルミホイルを広げたり、くるんだりしないといけない、ってことですね。
ですが、大切な愛車を守るためだと思えば、買うにしても100均で入手できるので、ためしてみる価値はあると思いますよ(^^)/
続いては、ややコストがかかるものの、持ち運びには便利な方法をご紹介します。
【3】電波遮断ケース
これは、
電波遮断ケースに入れる
という方法です。
文字通りスマートキーから出ている微弱な電波を遮断して、外に漏れないようにしてくれます。その実証動画を見付けましたのでご覧ください。
これなら持ち運びにも便利ですよね。
車の乗り降りの度に、ケースからキーを出さないといけないのは大変かも知れませんが、大切な愛車を盗まれるよりは良いと思います。
楽天で入手可能なようです。
楽天で入手可能なようです。
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【4】ハンドルロック
こちらは1,000円~できる対策です。
リレーアタックで開錠され、エンジンをかけられたとしてもハンドルが動かなければ盗難はされないってことですね。
今回は、見た目にも防犯効果がありそうなものを見付けましたのでご紹介しましょう。
それがこちらです↓
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【5】タイヤロック
こちらはおよそ2,000円からできる対策グッズになります。
先ほどのハンドルロック同様、リレーアタックされても最悪タイヤが動かなかったら盗難はされないので、効果的だと思います。
具体的にはこんな↓感じですね。
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【6】リレーアタック防止リモコン
こちらは最新のリレーアタック防止グッズになります。価格も約8,000円と少々高めですが、スマートキーをリモコンボタン一つで無効にできるので、手軽に防犯したい場合にはおすすめですね。
説明動画がありましたのでご紹介します。約3分の動画です。
気になる方はこちら↓から購入できます。
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そして次はなんとただでできる対策ですよ!
コスト0円
【7】キーの電池を抜く
この対策は実に意外でした。
そもそもスマートキーから発せられる、微弱電波が出なければ心配いりませんよね。そのためには、スマートキーの電池を抜いてしまえば良いんですよね。
つまりこれが、リレーアタックによる盗難被害を防ぐためには、一番確実な方法ではないでしょうか。(電池を抜いてしまうとスマートキーの意味はなくなってしまいますが・・・。)
ってことで早速、私が普段お世話になっているトヨタのディーラーさんに問い合わせて費用を確認してみました。すると、
「ご自分でできますよ。」
との回答が得られました。やり方も電話で教えてもらえましたが、分かりやすい動画を見付けましたので、そちらをご覧ください。(電池交換の方法ですが、このやり方で分解し、新しい電池を入れなければOKですね。♪)
私の場合はトヨタ車ですので、この動画と同じ構造でしたが、そのほかの車種やメーカーのキーもほぼ同じ構造のようなので、基本は変わらないと思います。
手順をまとめてみますね。
- メカニカルキーを取り外す
- すき間にメカニカルキーやマイナスドライバーなどを差し込んでケースのふたを開ける
- ボタン電池を取り外す
- ふたをもどす
ディーラーさんに電池を取り外してもらう場合は有料(540円)だそうですが、今回の問い合わせでやり方を教えてもらえたので助かりました。トヨタのディーラーさん、ありがとうございました。
なお、私の住んでいる所は地方だからでしょうか、ディーラーさんは「リレーアタック」という言葉をご存知なかったですね。
ですが、対策をしていて損はないと思いますので、心配な場合は電池を抜いておくと良いでしょう。
【8】スマートキーを節電モードにする
これは本来、スマートキーの電池消耗を減らすためのものですが、リレーアタックの対策にもなるようです。
トヨタのホームページですが、具体的な設定方法はこちらがわかりやすいと思います。
設定方法を動画でも説明していますよ。
最後にご紹介するのは正に緊急手段になります。
【9】振り返る
これは見た目は不審に思われる可能性が有りますが、全くお金はかかりません。その方法とは、
車を降りてから、周りをキョロキョロしながら歩く
です。
この記事の最初に、リレーアタックの仕組をご覧いただきましたが、この盗難方法は犯人の一人が必ずキーの近くにいないと成立しませんよね。
ですから、自宅以外で狙われる場合、必ず自分の近くに犯人の一人が自分を尾行しているんですね。
ってことで、ちょくちょく後ろを振りかえったり、歩きながら急に走り出したり、来た道を戻ったりという行動を取れば、犯人も尾行しにくいと思います。
ただしこれは、何の対策もしていない時に、近くに怪しい人の気配を感じた場合の、緊急対応策になるかと思います。
日頃からこんなことはしていられませんもんね(笑)
ところで、今回私が試してみた対策で、効果がなかった方法もありました。次はその方法をご紹介しますよ。
効果がなかった方法
今回私が実験してみて、効果がなかった方法は、
ブリキ缶の中に入れる
方法です。
ネットで調べたところ、「金属の缶」に入れるという情報があったので、先ほどお見せした、スチール缶とあわせて買ってきて実験してみましたが、ブリキ缶は全く効果がありませんでした。
その様子をご覧ください。
今回行ったダイソーには、同じ棚にスチールの灰皿と、ブリキの小物ケースが売っていたので買って来ましたが、もし缶で対策を考えている場合には、ブリキの缶はやめた方が良いようです。
しかし、もし買ってきてしまったとしても、次の方法を使えば無駄にはならないと思います。
それは、ブリキ缶本体とふたをアルミホイルで包むことです。実証動画はありませんが、実験したところ、効果がありました。
自宅にブリキ缶がある場合は、この方法でも良いかと思います。
では最後になりますが、全体をまとめてこの記事を締めたいと思います。
まとめ
三井ダイレクト損保さんの資料によると、2016年11月に最も盗難被害が多かった車種はプリウスで、全体の20%となっています。
また盗難場所のトップはなんと自宅!
これらのことを参考に、心配な方はぜひ今回の記事をお役立ていただければ嬉しい限りです。
ではまとめてみますね。
- リレーアタックには最低2人の犯人が関わっており、送受信機を入れるために、リュックなどを持っているので、気を付けましょう。
- リレーアタック対策には、スチール缶、アルミホイル、電波遮断ケース、ハンドルロック、タイヤロック、リレーアタック防止リモコンなどがコストがかかるが効果的。
- スマートキーの電池を抜く、スマートキーを節電モードにする、外出時に心配な場合は周囲をキョロキョロするなどが、コストがかからず効果的。
- ブリキ缶は効果がない。
便利な道具でも、必ず弱点はあります。そこを知った上で、しっかりと対策をして使っていくことが必要なのではないでしょうか。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。