こんにちは。ご訪問、ありがとうございます。^^
歴史大好き人間を自称するIsajiです。
市川海老蔵さんや片岡愛之助さん、中村勘九郎さんなど、歌舞伎役者さんがテレビでも活躍されてますよね。
この方たちってたぶん、歌舞伎家に生まれて、幼いころから歌舞伎に親しんで、なるべくしてなったんだろうなぁ、と思ってました。
しかし、実は、片岡愛之助さんが一般家庭の出身、との情報をキャッチしたんですよ!
「えっ?一般人が歌舞伎役者になれるの?」
そんな疑問がふつふつとわいてきました。そこで今回は、一般人が歌舞伎役者になる方法について、とことん調べてみました。
合わせて、歌舞伎役者の仕事や収入など、歌舞伎役者になる時に、気になる情報についても、しっかりと調べましたので、そちらも是非見ていってください。
では、先ずは今回のメインテーマの、歌舞伎役者になる方法から一緒に見ていきましょう。
この記事でわかること
一般人が歌舞伎役者になるには?
一般の家庭出身者が、歌舞伎役者になる方法は以下の3種類があるようです。
- 歌舞伎役者に弟子入り
- 子役から部屋子へ
- 国立劇場の歌舞伎俳優研修を修了する
では、順番にご覧ください。
【1】歌舞伎役者に弟子入り
弟子入りというのは、どの世界でも昔からあるやり方ですよね。師匠の家に何日も通い続けて、認めてもらえるかどうかという、かなり根性のいる方法だと思います。
確実性は薄いですよね。
【2】子役から部屋子へ
これは、子役の劇団に所属していて、仕事として、歌舞伎の舞台に出演し、歌舞伎役者の幹部にスカウトされて、そのまま弟子入りするケースです。
この場合、最初は本人はそのつもりはなくても、歌舞伎の仕事をしていて、役者からスカウトされて、才能を見出されるわけですから、ある意味、偶然って感じでしょうか。
ちなみに、部屋子とは、子役の時に、歌舞伎役者に預けられ、修行し、英才教育を受ける立場のことです。
トップに見込まれるって、すごいですよね。いわば、ダイヤの原石ってことでしょうか。
ただ、この場合、大人は不可能ですよね。子供の時点で、子役の劇団に所属していれば、可能性がある、という不確実な方法になります。
【3】国立劇場の歌舞伎俳優研修を修了する
そして、もっとも一般的で、確実なのはやはり、国立劇場の研修生に合格することだと思います。
応募資格は中学卒業以上23歳までの男子で、公募は2年に1回行われます。また、募集人員は若干名としか発表されていません。
独立行政法人 日本芸術文化振興会 研修生募集
約400年続く歌舞伎を伝承していくために、歌舞伎界では世襲だけにとらわれず、様々な方面から優秀な人材を発掘しようとしているようです。
我こそはと思う方は、この後見ていただく、仕事内容や、収入面も考えた上で、研修生に応募してみてはいかがでしょうか。
こうして、一般人にも門戸が開かれている歌舞伎役者への道ですが、なるためには何が必要なのでしょう?今度はその辺りのことを考えてみました。
歌舞伎役者になるために必要なものは?
ポイントは次の4つではないでしょうか?
- 忍耐力・精神力
- 体力
- 自己管理能力
- 協調性
では、それぞれ簡単に見ていきます。
忍耐力・精神力
先ず、絶対に欠かせないのは忍耐力や精神力でしょう。約400あるといわれる演目を覚えることや、芸事の稽古など、毎日が修行です。それに耐えられる精神力がないと続けられませんね。
体力
舞台では、劇場全体に通る声を出さねばなりません。また、衣装は約30kgもあるそうです。これだけの衣装を身に付けて舞台上で立ち回りをしたり、動き回ったりせねばなりません。
しかも公演はおよそ1か月、休みは有りません。よって体力は必須ですよね。
自己管理能力
病気や怪我で舞台が務まらないとなると、関係者に大変な迷惑をかけてしまいます。したがって、体調の自己管理能力も非常に重要な要素となります。
協調性
舞台は役者以外にも非常に多くの裏方さんと創っていきます。チームで気持ちを一つにしないといけません。つまり、多くの人と一つの目標に向かって行く協調性も重要かと思いますね。
以上、ここまで、歌舞伎役者への道と、どんな人が向いているのかについて述べてきました。
では、念願叶って歌舞伎役者になれた場合に、どんな仕事をするのか、次は、この辺りについてみていきたいと思います。
歌舞伎役者の仕事は?
歌舞伎役者の仕事は、調べてみると主に次の5つがあるようです。
- 舞台での演技
- 稽古
- 付き人
- 後見
- その他
では、順番に、ザックリと触れていきますね。
舞台での演技
これは、当たり前ですが、メインの仕事ですね。歌舞伎座や京都四条南座などの歌舞伎舞台で歌舞伎を演じることが歌舞伎役者の主な仕事です。
稽古
舞台で演じるためには、当然ですが、稽古をせねばなりませんね。これも、大切な仕事となります。
主な稽古内容は、次の通りです。
- 日本舞踊
- 立ち廻り
- 発声
- 礼法
これらの基本稽古の他に、演目ごとに台本の読み合わせ、実際の動きをつけた立ち稽古などが加わります。
日本の伝統芸能を守ることが、仕事みたいなものですから、かなり大変そうですね。
付き人
無名な間は、師匠の世話をするのも、仕事であると同時に、大変貴重な修行となります。
楽屋の入り口で師匠を出迎えたり、稽古中に岡持ち(飲み物や飴などを入れたケース)を持って、後ろから着いていかねばなりません。さらに、衣裳の着付けや小道具の点検なども重要な仕事です。
後見
これは、舞台で、役者の補助をする仕事のことをいいます。
黒い布で顔を隠し、黒い衣装を着て行うので「黒子(くろご)」と呼ばれます。
その他
これらの、歌舞伎役者としての仕事以外にも、中村勘九郎や市川海老蔵、片岡愛之助などトップクラスの役者は、テレビドラマの俳優業や、CM、雑誌の取材、イベントへの出演なども大切な仕事となってきます。
ここまでなれるのは、全歌舞伎役者の1割程度だそうです。
では、次に、誰もが気になる、歌舞伎役者の収入についても、合わせてみておきますね。
歌舞伎役者の収入は?
歌舞伎役者さんの平均年収は、「平均年収.jp」によると・・・、
1,132万円
だそうです。
これは、松竹と契約している、およそ300人の歌舞伎役者全員の平均額です。
しかし、中村勘九郎さんや市川海老蔵さん、片岡愛之助さんなど、トップクラスの役者になると、5千万円から1億円になるともいわれているそうですよ!
歌舞伎役者の年収は?中村勘九郎クラスから脇役クラスまで徹底調査!
ここまで、一般家庭の出身で、歌舞伎役者になる方法や、なった場合の収入について見てきました。
でも、実際に、一般人で、歌舞伎役者として活躍するスターって果たしているのか?気になりますよね。
ってことで、次はそこを見ていきましょう。
一般人出身の歌舞伎役者さんっているの?
一般家庭の出身で、有名な歌舞伎役者さんを3人、紹介します。
- 片岡愛之助
- 市川 春猿
- 坂東玉三郎
簡単に経歴に触れておきましょう。
片岡愛之助
松竹芸能 タレントスクール出身。十三代目片岡仁左衛門に見い出され、片岡一門の部屋子へ。
市川 春猿
国立劇場第9期歌舞伎俳優研修終了者。三代目市川猿之助に入門し、部屋子となる。
坂東玉三郎
小児麻痺後遺症のリハビリとして舞踊を習う。その稽古に通った縁から十四代目守田勘弥の部屋子となる。
以上の3人さんのように、歌舞伎役者の家に生まれなくても、才能と努力で、有名な歌舞伎役者になれることがわかりましたよね。
日本の伝統芸能を仕事にしたい、という方は挑戦する価値は、十分ありそうですよ。
では、最後に今回のおさらいをしましょう。
まとめ
- 一般人が、歌舞伎役者になる主な方法は、国立劇場の歌舞伎俳優研修を修了すること。
- 歌舞伎役者になるには「忍耐力・精神力、体力、自己管理能力、協調性」が必要。
- 歌舞伎役者は稽古も重要な仕事。
- 歌舞伎役者の平均年収は1,132万円。
いかがでしたか?厳しいかも知れませんが、一般家庭の出身者でも、歌舞伎役者として活躍することは、十分可能なようですね。
どんな仕事もそうですが、歌舞伎が3度のメシよりも大好き、というくらいの情熱が、先ずは重要なのではないでしょうか^^
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。