由来

刑事をデカと呼ぶ由来って?肝は明治の私服警官にあった!?

投稿日:2018年6月24日 更新日:

こんにちは、Isajiです。^^/

語源や由来を調べるのが大好きで、ちょっとでも引っかかるものがあれば、すぐに調べてしまいます。

今回は「デカ」です。

刑事ドラマでも出てきて、なんの疑問もなく刑事のことをデカと呼んでいますよね!ですが、そもそも、なんでデカ なんでしょう?

素直に考えたら、「何かがでかい」のか、ってことくらいしか考え付きません。そこで、この疑問を解決するために、さっそく調べてみました。

すると、答えは明治時代の、闇の世界にあったんです。

ってことで、今回は、刑事がデカと呼ばれるようになった由来や語源をしっかりと調べました。

合わせて、その他の、警察関係の隠語「マッポ」「ホシ」の語源や、刑事を英語ではなんと言うのか、についても解説しています。こちらもぜひお楽しみに。

では、先ずは、刑事の由来からじっくりと見ていきましょう。

刑事をデカと呼ぶ由来とは?

刑事のことをデカと呼ぶようになった由来は、明治にさかのぼります。

泥棒の間での隠語「クソデカ」が由来

では、詳しく解説していきますね。

明治期、私服警官は着物を着ていました。江戸時代の奉行所役人のつもりだったのでしょうか。まぁ、理由は置いといて。

そして、その着物の上に、角袖(かくそで)と呼ばれる、袖が角ばった羽織を着ていたそうです。刑事ドラマで、刑事がコートを羽織ってますが、あんな感じでしょうかね。

そこで、私服警官のことを「角袖巡査」と呼んでいたそうです。これをさらに短縮して、「角袖」と呼んでいました。

ここから、大きく展開するのですが、当時の泥棒たちの闇の世界では、隠語として、カクソデのことを、「カ」を後ろに持ってきて「クソデカ」と、仲間内で呼んでいたんです。

まぁ、蔑称、つまり侮辱した呼び方をしていた訳ですよね。

こうして、仲間同士で、犯罪行為をする際に、角袖巡査が見回りに来たら、「クソデカが来たぞ!」って、隠語で伝えあっていました。

その後、いつの間にか「クソ」が取れて「デカ」と呼ぶようになったんですよ。つまり、もともとは、警官を侮辱する言い方だったわけですね。

つまり語源は「カクソデ」で・・・、

カクソデ→クソデカ→デカ

と変化していきました。

このことは、ちょこっと昔、テレビでもやっていましたが、当の刑事さんも知らないみたいですよ。

今では、侮辱ではなく、普通に呼んでいますし、ドラマのタイトルでも「あぶない刑事(デカ)」が有名ですが、かっこいいイメージの言葉として、使われていますよね。

私はてっきり「でっかい」の略かと思っていました。全く見当違いでしたね^^;

やっとデカの謎が解けたところで、他の、警察に関する隠語が気になり調べてみました。それを次に見てみようと思います。

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その他の警察の隠語の語源を知ろう!

ネットで話題になっていた、「マッポ」と「ホシ」を見ておきましょう。

マッポ

警官を別の言い方で「マッポ」とも言うようです。その語源は、

さつまっぽう→まっぽう→まっぽ→マッポ

だそうです。

なぜ薩摩なのでしょうね?これも、明治期の警官の歴史がポイントみたいですよ。

明治維新の立役者には薩摩藩出身者が多いことは、よく知られていますよね。結果、政治の世界だけではなく、警察の世界でも、薩摩藩の出身者が多かったんですね。

ここから、警官のことを「薩摩っぽう」と呼ぶようになりました。それがやがて、マッポと呼ぶようになっていったわけです。ちなみにこれも、蔑称ですね。

斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんが演じて話題になった「スケバン刑事(1985年~1987年)」でも、決め台詞に「まっぽの手先」って出てきますよね、って古いですね・・・。

さて、お次は「ホシ」です。

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ホシ

ホシって確か、容疑者とか犯人のことですよね。語源は・・・、

犯人の目星をつける

のホシなんです。なるほど!

ちなみに、目星は目印と同じ意味で使われ、目印を付ける=目星を付けるという意味なんですね。

ここまでが、デカ、マッポ、ホシなどの警察関係の隠語の由来や語源についての話でした。

ところで、刑事って英語ではなんて言うんでしょうね?外国人観光客も増えていますから、知っておくと便利ですよ。

ってことで、次に、刑事を英語ではなんと言うのかを紹介します。

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刑事って英語でなんと言うの?

刑事はPoliceではないんですね。答えは・・・、

Detective

です。

ちなみに、「Detective」を辞書で引くと「でか」って出てきました。^^

では、今回の内容をまとめて、終わりにしますね。

まとめ

まさかデカが、泥棒の間で広まった、蔑称だったとは驚きました。そうとは知らず、今では、ドラマでも使われていて、悪いイメージは全くないですもんね。

言葉の変遷っておもしろいなぁ、と改めて感じました。

  1. 角袖(カクソデ)→クソデカ→デカ(刑事のこと)と変遷。
  2. 薩摩っぽう→まっぽう→まっぽ→マッポ(刑事のこと)と変遷。
  3. 目星を付ける→ホシ(容疑者のこと)
  4. 刑事は英語で「Detective」

今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

★参考サイト★

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プロフィール

         Isaji

信長で有名(?)な岐阜市の病院に勤務するアラフィフです。 元々は国税専門官なんていうお堅い仕事をしていたこともあります。

時代劇が大好きです。マジックも大好きで、マジックグッズのコレクションが趣味です。

また、’08年と’10年 にNHKワンポイント介護という番組に15回出演させて貰いました。

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