こんにちは、Isajiです。
今年のボーナスでパソコンを買い替え様かなぁ、東京に旅行にでも行こうかなぁなどと考えていて「そう言えばそもそもボーナスっていつ頃から有るんだろうか?賞与との違いは?」って疑問が沸いてきました。
新社会人の皆さんは初めてのボーナスが待ち遠しいですよね!その意味や由来について解説して行きますので一緒に見て行きましょうネ(^_-)
さらに合わせて、ボーナスと賞与の違いや、法律に関する情報についても解説しています。
では早速見ていきましょう。
この記事でわかること
ボーナスって何?由来は?
ボーナスはほとんどの企業で、毎年6月頃と12月頃に支給される物で、毎月の固定給や残業代とは別に支給されます。
月額固定給と違って企業の業績によってアップダウンするので貰うまでハラハラしますよね!
ではこのボーナス、いつ頃から始まった物なのでしょうか?早速調べてみましたよ。
現在と全く同じ制度では有りませんがその原型は江戸時代から有った様です。意外と古い風習なんですネ。
夏のボーナスの由来
盆の薮入り(住み込みの奉公人が実家へ帰省する休み)に主人から奉公人に支給されたお小遣い。
お仕着せ(主人から奉公人に支給される着物。仕着せ、為着せ、四季施などの言い方も有る)が起源と言われています。
年末ボーナスの由来
江戸時代の商家での丁稚(でっち=住み込みの雑用係り。これは上方の呼び方で江戸では小僧と呼ばれた。)や手代に支給された正月の餅代が年末ボーナスの始まりの様です。
勤続年数に応じて決定された様で、現代のボーナスにも通じる物を感じますね。江戸時代から既に人事考課制度のような仕組みが有ったのには驚きです!
面白雑学~ボーナスとしての最初の記録~
一方、ボーナスとしての記録が残る最初の物は、岩崎弥太郎氏がおこした三菱商会(郵便汽船三菱会社)が、1876年(明治9年)年に支給した物の様です。
社内通達を纏(まと)めた「布達原記(ふたつげんき)」に、明治9年12月28日付で次のように記されている。
「社業ノ隆盛ヲ致スニシタガヒ社務漸ク繁劇ニ赴キ、内外多事ノ際、社中各員別ケテ勤勉事務ヲ担任シ其ノ功績ヲ見ルコト少ナカラズ、依ッテ之ノ別紙目録ノ通リ賞与候コト……各船各社事務長・褒金五拾円…十四等級ヨリ十五等級迄・褒金十円…等外給使小使・褒金壱円」。
この金額はそれぞれほぼ1カ月分の給与にあたる。
このように、社員が頑張った結果業績が好転した、ということで年末にボーナス(ほぼ給与1カ月分)を支給したとが記録されています。
この時は一時金だったそうで、毎年支給される様になったのは、明治21年からのようです。三菱でのこの取り組みに、後の日本企業がならって、今では当たり前の仕組になっていったんですね。
「弥太郎さん、ありがとう!」
って言いたくなります♪
ボーナスと賞与の違いは?
「ボーナス」という言い方をしたり「賞与」という言い方をしたりしますが両者には厳密な違いは有るのでしょうか?
最初に両者の違いをまとめてみます。
呼び方 | 意味 | 違い |
---|---|---|
ボーナス | 神様からのラッキーな贈り物 | もらう側の立場からの言葉 |
賞与 | 上の者が下の者を評価し与える物 | 渡す側の立場からの言葉 |
では詳しく見て行きましょう。
ボーナスとは?
ボーナスは元々はラテン語です。
古代ローマの神様「Bonus (ボヌス)」からきているんですね。
この神様は成功や収穫の神で、そこから「良い」という意味のラテン語の「Bonus」が生まれたんです。
このことから「予期しない贈り物」という意味を持つボーナスになったんですね。
賞与とは?
賞与とは先述しました様に、江戸時代の商家での餅代やお仕着せが始まりで「賞を与える」という意味ですね。
つまり上の者が下の者の業績や勤務態度を評価して与える物、ということになります。
ですから会社の業績や所属部署の業績によっては賞与が出ない、なんて所も有る様ですよ。
そう聞くと途端に心配になってきますね(^-^;
ボーナスを定めた法律は有るの?
賃金について定めた法律は労働基準法ですが、実はこの法律にはボーナスや賞与についての規定は無いんですよね。
ってことで、ボーナスを支給するかしないかやその金額、支給回数などの規定は企業に任されているんです。
つまり、会社の裁量でボーナスが出たり出なかったりしても何の問題も無いんです。
企業に裁量権が有ると言っても、労働者保護の観点から企業が何でも好き勝手にして良い、と言う事では有りません。
就業規則や労働協約、労働契約書等がボーナス支給の根拠になります。
これらの規定を無視して勝手に、支給額や支給回数などを大幅に変更したりすると、それは契約違反ということになりますので、我々労働者には差額を請求する権利が有ります。
就職する時には必ず労働契約書を書面で受け取る様にしましょう。
私も過去に複数回転職していますがその都度労働契約書を書面で要求し提供を受けています♪
まとめ
以上、今回はボーナスについての基本的な疑問をまとめてみました。
- ボーナスは江戸時代の餅代やお仕着せが由来
- ボーナスと賞与は同じ意味合いで使われているがボーナスの由来はラテン語
- 労働基準法にはボーナスの規定は無いが就業規則や労働契約書で規定されている
以上の事が確認出来ました。
今度のボーナスは、こうした背景を思い浮かべながら貰うのも良いかも知れませんネ^^
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。