こんにちは、Isajiです。
先日テレビを観ていたら、バスケットボールの発祥についてやってたんですよ。
バスケットボールの試合って、テレビでなかなか観る機会が少ないのですが、マジック・ジョーダンさんやコービー・ブライアントさんなんか大好きですね。
スピーディーでトリッキーなプレーが魅力だと思います。
そんなイメージのあるバスケットボールって、そもそもどのように始まったのでしょう?
そこで今回は、バスケットボールの歴史を、簡単に分かりやすくご紹介したいと思います。
さらに合わせて、バスケットボールの面白雑学もご紹介しますよ!
では早速ご覧ください。
この記事でわかること
バスケットボールの歴史を簡単に知ろう!
バスケットボールの歴史ですが、まずその誕生から現在までの流れを、簡単な年表にしましたので、ご覧ください。その後に少し説明をします。
年 | できごと | |
アメリカ | 日本 | |
明治24年 (1891年) | マサチューセッツ州スプリングフィールドの体育教官だったジェームズ・ネイスミスがバスケットボールを発案 | |
明治41年(1908年) | 大森兵蔵が、日本にバスケットボールをはじめて紹介 | |
大正3年(1914年) | F・Hブラウン(アメリカ人)が、アメリカYMCAから派遣され、競技指導に当たり普及しはじめる | |
大正10年(1921年) | 公式に「Basketball」という名称が使われる | 大日本体育協会が、「第1回全国バスケットボール選手権大会」を開催 |
大正13年(1924年) | オリンピックの公開競技として実施(1904年~1924年) | 全日本学生籠球連合(現在の関東大学バスケットボール連盟)が発足 |
大正15年(1926年) | 学校の体育競技に採用 | |
昭和5年(1930年) | 日本バスケットボール協会設立 | |
昭和21年(1946年) | 男子プロバスケットボールリーグ創設 | |
平成17年(2005年) | 日本初のプロバスケットボールリーグ発足 |
以上をもとに、主な歴史を見ていきたいと思います。
誕生
バスケットボールが生まれたのは、
1891年
です。
日本ですと、明治24年ですね。
ちなみに野球は1330年代に、サッカーは1863年に今につながるスポーツとして始まったとされていますから、バスケットボールはこれらよりも新しいスポーツなんですね。
そして誕生した場所は、
アメリカ・マサチューセッツ州スプリングフィールドにある国際YMCAトレーニングスクール(現:スプリングフィールド大学)
でした。
バスケットボールを発案したのは、
ジェームズ・ネイスミス氏
という方です。
そして、ネイスミス氏がバスケットボールを考案して、17年後に、日本に伝わります。
伝えたのは大森兵蔵氏なんですが、彼は先ほどお話しした、スプリングフィールド大学の卒業生だったんですよ!
ってことは、学校でバスケットボールを習って、「これは楽しい!ぜひ日本のみんなにも知ってもらいたい。」って思ったのかもしれませんね。
しかし、この頃は普及が進まず、ブラウン氏の来日により本格的に広まって行きました。大森氏の紹介とブラウン氏の本格的な指導、この2つが、バスケットボールが日本に広まる原動力になったと言えると思います。
発展期
明治37年(1904年)~大正13年(1924年)には既に、オリンピックの公開競技として実施されています。
明治時代にはオリンピック競技の候補になっていた、ってことですよね。これってすごくないですか?
しかし、日本も負けてませんよ!
同じころ、日本では大学リーグが発足し、バスケットボール普及の起爆剤になったようです。
これって野球が普及した時と同じですね。プロリーグが生まれる前は、大学のスポーツが、今のプロリーグのような存在だったようですよ。
大学リーグが発足し、さらに学校の体育の授業にも取り入れられるようになることで、より身近な存在になっていったようです。
私も学校のバスケットボールの授業は、毎回楽しみでしたね。パスの練習やシュートの練習は、手首のスナップの利かせ方で精度が変わるのが面白かったです。
プロリーグ創設から現代へ
終戦間もない、
昭和21年(1946年)に、男子プロバスケットボールリーグが創設
されています。戦後の混乱期に、早くもプロ、つまり職業としてのバスケットボールがスタートしているんですね。
一方、日本でプロリーグが発足するのは、それから59年も後の平成17年(2005年)になってから。バスケットがプロになるって、結構衝撃的で不思議でしたね。
以上、バスケットボールの歴史を簡単に説明してきましたが、次は説明し切れなかった部分を少し補足していきたいと思います。
バスケットボール誕生秘話をもう少し詳しく!
バスケットボールは、先ほども出てきたように、ジェームズ・ネイスミス氏が発案したのですが、そのいきさつがユニークでしたので、ぜひ紹介させてください!
ネイスミス氏がバスケットボールを考えたきっかけは、
上司の命令
だった!つまり、仕事だったんですよ。
体育主事養成学科で、ネイスミス氏の上司にあたる、ギューリック科長から次のような指示が出されました。
戸外スポーツが出来なくなる秋の終わりから冬にかけて、人々を室内体育館に引き付ける十分な魅力を持つ新しいスポーツを創案するように
屋外でスポーツが出来ない冬の時期に、体育館で出来るスポーツを考案するよう、指示されたんです。
これってかなりきつくないですか?既に存在するものを改善するというだけでも、大変な労力を要すると思いますが、なにもないところから、新しい物を開発しろ、ってねぇ・・・。
私なら諦めて、辞表提出してますねぇ(^-^;
しかし彼は一生懸命に考えました。そして、
- Duck on the Rock(雄鴨落とし:小石投げ遊び)・・・カナダの遊びで、小石を、アーチを描くように投げる
- ラクロス・・・両チーム同数なら、プレーヤーの人数制限なし
- フットボール・・・得点するために、相手ゴールを攻める
これらのスポーツの、各要素を組み合わせて、バスケットボールというスポーツを考え出したんですって。
これって、簡単なようで、なかなかできないことだと思います。すごいです。
ここまでは、バスケットボールの簡単な歴史紹介と、誕生に関する詳細をご紹介してきました。
実はこれら以外に、バスケットボール誕生初期の、面白い情報がありますので、こちらもぜひご覧ください。
バスケットボールの面白ミニ雑学
ここでは、バスケットボール発祥当時を知ることのできる、ちょっとした雑学を4つ、ご紹介します。
バスケットボールの語源は?
バスケットボールの語源は、
ピーチバスケット+サッカーボール
なんですって。
体育館の倉庫にあった、桃を収穫する時に使うカゴと、サッカーボールを使ってプレイできるスポーツを考えたことがきっかけで、「バスケットボール」となったんですね。
身近にあるものを使って工夫することから生まれていたなんて、意外でした。
バスケットゴールの高さの由来がおもしろい!
バスケットゴールの高さは305cmですが、その由来は、
体育館の2階席部分の、ピーチバスケットを設置した位置の高さ
だったんです!
これがその後も継承されて、現在のバスケットゴールの高さも305cmなんですね。約130年前に、たまたま決められた高さが、そのままルールになっているなんてすごい!
また、現在のバスケットゴールは網で出来ていて、ゴールしたボールは網の下から抜け落ちてきますが、はじまった当時は、先ほどお話しした通り「ピーチバスケット」です。ですから、ゴールしたボールは落ちて来ません。
そこで、「ボール取り出し係り」が待機していて、ゴールする度に、脚立やはしごを持って来て、それに登って、305cmの高さにあるボールを取り出していたんですって。大変だったんですね。
バスケットゴールのバックボードの由来が意外でした
バスケットゴールにバックボードがある理由は、
観客がゴールを邪魔するのを防ぐため
だった。
これは、NHKのとある番組からの情報なのですが、下の画像のように、バスケット発祥時には、体育館の2階席の部分にゴールを設置していたのですが、熱狂的なファンが、自分が応援するチームの相手チームのゴールを、妨害することが度々あったそうです。
そこで、その妨害を防ぐためにバックボードが設置されたのだそうです。
てっきり、バックボードにボールを当ててシュートするためのものだとばかり思っていました。
今では、バスケットのゴールって、体育館の壁などからは独立して設置されていることもあるので、まさか観客の妨害がきっかけで生まれた、なんてビックリですね。
しかし今度は、
「バックボードで試合が見えない」
とのクレームが出たことで、現在多く見かける、透明ボードに移行していったんだそうです。
いすれにしても、観客の行動がきっかけでルール改正が進んだって、面白いですよね。
最初はドリブル禁止だった!?
初期のバスケットボールは、
ドリブル禁止だった
んです。
これは、バスケットボールのスタート時点でのルール3条に「ボールをキャッチした地点からパスしなければならない。」とあり、今のようなドリブルは禁止されていたんですって。
バスケットボールって、ドリブルが見せ場だと思うんですが、当時は、接触プレー、危険なプレーを避けることを重視していたようです。
では最後に、今回の内容をおさらいしてみましょう。
まとめ
バスケットボールの歴史は、1人の体育教官の発案から生まれたというのは意外でしたね。
ではまとめです。
- バスケットボールは1891年に、アメリカ・マサチューセッツ州にある、スプリングフィールドカレッジで、ジェームズ・ネイスミス氏の発案で生まれた
- 日本では1908年に、大森兵蔵氏が初めて紹介した
- 1921年に公式に「Basketball」という名称が使われる
- 1904年~1924年に、オリンピックの公開競技として実施
- 1946年、アメリカで男子プロバスケットボールリーグ創設
- 2005年、日本でプロバスケットボールリーグ発足
スポーツって、遊びから自然発生的に生まれるものだとばかり思っていましたが、今回のように、誰かの指示で、発案されるというケースもあるんですね。
私には何かを発想するという、クリエイティブな仕事は無理なので、ネイスミス氏を尊敬してしまいますね。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。