こんにちは、Isajiです。
12月にはクリスマスというビッグイベントがありますね。おひとり様の私にはいささか辛い時期でもあります^^;
ところでですねぇ、毎年クリスマスが来ると気になっていたのですが、そもそもクリスマスとサンタクロースってどんな結びつきがあるのでしょう?
クリスマスはキリスト教が由来ってことはなんとなくわかるのですが・・・。
そこで今回はクリスマスとサンタクロースの関係について納得いくまでトコトン調べてみました。
さらに合わせて、日本でのクリスマスの歴史についてもきっちりと調べましたので最後までじっくりとご覧ください。
では先ずは、クリスマスとサンタクロースの関係はどうなっているのかについて見ていきましょう。
この記事でわかること
クリスマスとサンタクロースって関係あるの?
クリスマスと言えばサンタクロースだと思いますが、そもそもクリスマスとサンタクロースって関係があるのでしょうか?
- クリスマスとサンタクロースはもともとはまったく関係がなかった
これが事実です。
関係ないとなるとなぜ、クリスマスにサンタさんがプレゼントを配ってまわるってなったのでしょう?気になりませんか?
そこでここからは、その謎を解き明かすために次のことを見ていきたいと思います。
- クリスマスってそもそもなに?
- サンタクロースってなにもの?
- クリスマスにサンタクロースがやってくるとされるのはなぜ?
では順番に確認していきましょう。
【1】クリスマスってそもそもなに?
クリスマス(Christmas)がなんなのかを知る手がかりとして、言葉の意味から見ていきたいと思います。
- クリスマス(Christmas)とはキリスト(Christ)教の集まり(Mass)
という意味なんです。
また、「Mass」はラテン語だと「Missa(ミサ=儀式)」となります。
つまり、
になります。
以上が言葉の意味になりますが、キリスト教では具体的には、
- キリストの誕生を祝う祭の日
とされています。
ちょっとややこしいのですが、決して「誕生日」じゃぁないってところがミソ!
つまり、「キリストが生まれた日は分かりませんが、生まれたことをこの日に祝いましょう」っていう日なんです。
以上を整理すると、
クリスマスとは、キリストがこの世に誕生したという事実を祝う儀式(ミサ)を行う日
ってことになります。
ってことで、クリスマスにサンタクロースは出てこないんですよね。
では、サンタクロースはなにものなのでしょう?次にここを紐解いていきます。
【2】サンタクロースってなにもの?
サンタクロースとは、
- セイント・ニコラウス
という、実在した人物がモデルになっています。
セイント=聖(saint)のことで、聖ニコラウスはキリスト教の司教でした。
彼は世の中の貧しい人々を救うための様々なおこないをし、また大変不思議な奇跡を起こしたりもしました。
サンタクロースの由来って?その人物の本名から衣装の謎まで全解明!
こうしたことから、ドイツ語圏の国々では彼の命日である12月6日は「聖ニコラウスの日」と呼ばれていて、子供たちへのプレゼントもこの日にされるそうです。
以上がクリスマスとサンタクロースのそれぞれの起源なのですが、このようにもともとは別のものだった両者が、どうしてセットになったのでしょう?
次にこのことについて見ていきましょう。
【3】クリスマスにサンタクロースがやってくるとされるのはなぜ?
今回、いろいろと調べた結果次の2つのことが要因として浮かび上がってきました。
- アメリカに入植したオランダ人が聖ニコラウスの伝説をアメリカに伝えた。またオランダでは、聖ニコラウスを「シンタ・クラース」と呼んでいた。
- 1931年に、コカコーラ社がクリスマスキャンペーン用に現在のサンタクロースのキャラクターを作成し、これが世界に広まった。
つまり、クリスマスにサンタクロースが登場するようになったのはアメリカのコカコーラ社さんの宣伝が起源だったんですよ!
この記事のタイトルにある「その裏にある超有名企業とは?」の答えはコカコーラ社さんのことだったんですね!
ちなみにコカコーラ社さんの公式サイトには以下のようにありました。
その昔、サンタクロースに対するイメージは、国や地域によって大きく異なっていたと言われていました。
その中で、1931年(昭和6年)にコカ・コーラ社がクリスマスキャンペーン用に、その当時コカ・コーラ社の広告アートを担当していたハッドン・サンドブロムに依頼して制作した広告によって、赤い服を着た、白髭で陽気な微笑を浮かべたサンタクロースが描かれました。
以降、コカ・コーラの世界進出に伴って、このサンタクロースのイメージもあわせて世界的に定着していったと言われています。
引用元:日本コカコーラ株式会社
オランダでシンタクラースと呼ばれていた聖ニコラウスの伝説をヒントに、コカコーラ社さんのイラストレーターだったハッドン・サンドブロム氏が現在のサンタクロースのイメージキャラクターを描いたんですって。
そして、コカコーラが世界的大ヒットになるのと同時にサンタクロースも世界進出していった、というのが真相のようですね。
重要なのはサンタクロースを「クリスマスキャンペーン」に起用したってことだと思います。
ここでやっと、クリスマスにはサンタさんっていうコンビが生まれたんですよね。
以上がクリスマスとサンタクロースの関係ってことになります。
ところでこのクリスマスですが、日本ではいつ頃から始まったのでしょう?
今回記事を書いていてそこのところが気になって仕方なかったので、きっちりと調べてみました。
日本でのクリスマスの歴史は?
日本では江戸時代、幕府のキリスト教禁止令によりクリスマスはしていませんでした。
明治以降、クリスマスは次のように日本に根付いてきました。
年代 | できごと |
---|---|
1900年(明治33年) | 銀座に進出した明治屋がクリスマス商戦を展開 |
1910年(明治43年) | 不二家がクリスマスケーキを販売 |
大正時代 | 雑誌の表紙にクリスマス関連の挿絵が登場 |
1927年(昭和2年) | 12月25日を「大正天皇祭」に定め、休日となる。 これによりクリスマスの習慣が一気に普及。 |
明治屋の創業者がイギリス留学時に見た、クリスマスの華やかな飾りつけをヒントに宣伝に使ったのがはじまりで、これが現在のクリスマスの飾りつけの先駆けでした。
詳しくは以下をご覧ください。
日本のクリスマスイルミネーションの先駆けは、高級スーパーの明治屋(東京・中央)とされる。創業者の磯野計(はかる)がイギリス留学の体験をもとに、横浜から銀座に進出した1900年(明治33年)に始めた「クリスマス飾り」だ。
当時の具体的なデザインは不明だが、大正時代の店頭の写真が残っている。瀟洒(しょうしゃ)な建物に「MERRY XMAS」の文字。その上で、サンタクロースを描いたとみられる看板が来店客を迎える。導入した当初から年末の大売り出しとセットだった。
引用元:日本経済新聞「世紀超えともる聖夜の灯 明治屋(東京・中央)」
その後、不二家のケーキやその他の商品の宣伝にクリスマスやサンタクロースが使われるようになることで普及していき、「大正天皇祭」制定によって休日になることで定着していったんですね。
⇒ 不二家の歴史(明治から終戦)
こうしてみてみると、コカコーラの宣伝でクリスマスとサンタクロースが普及したように、国内を見てもやはり宣伝の手段として広まって行ったことが分かりますね。
イエス・キリストも聖ニコラウスもまさか自分たちが宣伝媒体として世界的に有名になるなんて、思ってもいなかったでしょうね。
キリスト教の布教とは全く関係ないところで広まっていったことをどう思っているのかきいてみたくなりました。^^
では、最後に今回の記事をまとめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
クリスマスとサンタクロースははじめは別々のものだったことが分かりましたね。
キリストとサンタさんの関係がどうも気になっていたのですが、これでスッキリしました。
- クリスマスとサンタクロースはもともとはまったくの別ものだった
- コカコーラ社のクリスマスキャンペーンによりクリスマスとサンタクロースが出会った
- 日本では明治屋のクリスマス商戦に、クリスマス飾りが登場したのが定着のきっかけとなった
これからのクリスマスにはイエス・キリストや聖ニコラウスのことを少しは頭に思い描いていきたいと思いました。
子供にプレゼントをする時は聖ニコラウスにあやかって、「他人にやさしい人になってね」という願いを込めて与えると良いかも知れませんね。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。