こんにちは、Isajiです。
12月と言えばクリスマスの季節ですね。子供の頃はサンタクロースは本当にいると思っていた時期もあったなぁ、って懐かしく思います。
ところでこのサンタクロースっていったいなに者なのでしょう?実在した歴史上の人物なのでしょうか?
ってことで今回はサンタクロースの由来とされる人物について調べてみました。
さらに合わせて、サンタクロースがプレゼントを配るのに、煙突から家に入ってくると言われるようになった由来や、現在のサンタクロースのイメージの由来やその他の情報についても触れています。
最後までじっくりとご覧ください。
では最初に、サンタクロースの由来とされる人物について見ていきましょう。
この記事でわかること
サンタクロースの由来となった人物とは?
サンタクロースには由来となった人物がいるって知ってますか?それは、
- 聖ニコラウス(ニコラスとも)
と言う人物。
「聖」はキリスト教で「saint」のことで、「セイント」と発音します。つまり聖ニコラウスは正式には「セイント・ニコラウス」となります。
ちょっとサンタクロースに近付いてきましたね!
セイント・ニコラウス→セント・ニコラス→サンタ・ニコラース→サンタクロース
って少しずつなまっていってサンタクロースと呼ばれるようになっていったんです。
なんだか言葉遊びみたいですが、サンタクロースのモデルとなった人物は実際にいたんですね。
子供の頃はサンタクロースを信じていましたが、いつの頃からか「いるわけないじゃん!」ってなってしまいました。
しかし、調べてみると実はいたんですよ。いやぁ~、この事実を知った時は衝撃でした。
完全に空想だと思っていたので^^;
サンタクロースの由来となった人物がわかったところで、ここからは彼についてもう少し詳しく見ていきましょう。
具体的に次の項目について触れていきたいと思います。
- 聖ニコラウスってどんな人?
- 聖ニコラウスってどんな顔だったの?
- 聖ニコラウスはなぜサンタクロースのモデルになったの?
では順番に見ていきましょう。
【1】聖ニコラウスってどんな人?
最初に聖ニコラウスに関する資料をご覧ください。
聖ニコラス(271~343年ごろ)は、現在のトルコのデムレ、かつてのギリシアの町ミュラの司教でした。
彼は、日ごろから、困っている人や貧しい人を助け、自分の持ち物を惜しまず与えていた心のやさしい人でした。
引用元:Laudate
今から1,600年以上も前の聖人なんですね。
彼が生まれた家庭は大変裕福で、その財産を引き継いだ彼はそれを惜しげもなく貧しい人々に分け与えていたそうです。しかもこっそりと。
こっそりと分配したもっとも有名な逸話はこの後の章で解説しています。
そして、司教となってからも彼のやさしいおこないは続きます。
- 教会の貴重品を売ってつくったお金で、貧困に苦しむ家庭を援助
- 飢饉の時、教会の倉庫に蓄えていた穀物でパンを作って、食べ物のない人々に配った。
他にもいろいろとおこなっていたようですが、とにかく彼のやさしい行動で、多くの人々が救われたのだそうですよ。
以上のことから聖ニコラウスはとてもやさしく、人々から慕われる人物だったと言えそうですね。
一方、聖ニコラウスにはとっても不思議な逸話が残されています。
- 落ち穂拾いに出かけた3人の子供が、一夜の宿を求めた肉屋で事件にあい、7年間塩漬けにされていたが、この3人を復活させた。
- 海に落ちた小麦を乾燥させ、量を増やすという奇跡をおこして飢饉に苦しんでいた町を救った。
私がこれらの逸話を知った時、奇跡というよりもマジックのショーのような現象だと思いました。
卑弥呼や天草四郎も奇跡をおこして人々から崇拝されていましたが、これは実は「マジシャンだったのではないか」との説があります。
ですから、もしかしたら聖ニコラウスもマジシャンだったのかも知れませんね。
【2】聖ニコラウスってどんな顔だったの?
ところで、聖ニコラウスってどんな顔をしていたのでしょうか?気になりませんか?
実は、2017年に、トルコにある聖ニコラス教会で、聖ニコラウスのものとされる墓が発見され、発見された遺骨から聖ニコラウスの顔が復元されました。
復元された顔を動画で見付けましたのでぜひご覧ください。(再生前の静止画にある左側の女性は、この番組のキャスターさんで、聖ニコラウスとは関係ありません)
いかがですか?これが実際のサンタクロースの顔です。ん~、我々が知っているサンタさんに似ているような違うような、微妙ですね・・・。
白い髭は世界中で知られるサンタクロースのイメージが入り過ぎている気がします。顔の輪郭は実際には、有名なサンタクロースのイメージよりも細かったんですね。
【3】聖ニコラウスはなぜサンタクロースのモデルになったの?
聖ニコラウスがサンタクロースのモデルとして有名になったのは、16世紀のことだそうです。
そこには次のような歴史がありました。
- ヨーロッパでクリスマスの時期に、誰かが子供たちにプレゼントを届け、「ファーザー・クリスマス」として話題に。
- ファーザー・クリスマスがアメリカに伝わり「クリス・クリングル」と言われるようになる。
- アメリカに入植したオランダ人が聖ニコラウスの伝説を持ち込み、クリス・クリングルと合わさって「サンタクロース」となる。
そういえば2010年に日本でもクリスマスに、児童施設に匿名でランドセルを送る人物が話題になりましたね。この時は「タイガーマスク運動」と言われていました。
聖ニコラウス、ファーザー・クリスマス、タイガーマスク
いつの時代にもこうしたおこないをして、人々を救う人っているんですね。私にはなかなか真似できないです。
以上、サンタクロースの由来となった人物がどんな人なのかについて、色んな視点からご紹介してきました。
次はサンタクロースが煙突から入ってきて、靴下の中にプレゼントを入れてくれるって言われるようになった由来を見てみましょう。
サンタクロースはなぜ煙突から入って靴下にプレゼントを入れるの?
サンタクロースは煙突から入ってきて、プレゼントを靴下の中に入れてくれるって言われますよね。これってどうしてそう言われるようになったのでしょう?
それは、
聖二コラウスが、貧しい家庭の煙突から金貨を投げ入れて、その金貨が靴下の中に入ったという伝説から
ってことなんです。詳しい逸話は次の通りです。
この一家は大変貧しくて、3人の娘を身売りることになります。そのことを知った聖ニコラウスは、ある夜にその一家の煙突から金貨を投げ入れます。
するとその金貨は、暖炉の脇に下げられていた靴下の中に入りました。
この話が伝えられ、のちにサンタクロースは夜中に煙突から家に入ってきて、靴下にプレゼントを入れていってくれる、という話が出来上がったんですね。
暖炉から入って、滑り落ちたら大けがだと思うのですが・・・。そこはファンタジーとして深くは突っ込まないでおきましょう。^^
子供の頃、
「早く寝ないとサンタさんが来てくれませんよ。サンタさんは良い子にしてると来てくれるからね。」
なんてよく言われました。それを信じて、プレゼントが欲しくて早く寝たのを覚えています。(笑)
以上のことが言い伝えとなって、クリスマスの夜にプレゼントを運んでくれるというサンタクロースの話が生まれたのですが、現在のサンタクロースの姿ってなにが由来か知ってますか?
ということで次に、現在のサンタクロースのイメージはどのようにして生まれたのかについてご紹介します。
現在のサンタクロースのイメージの由来はコカコーラ?
いきなりですが、最初に以下をご覧ください。
その昔、サンタクロースに対するイメージは、国や地域によって大きく異なっていたと言われていました。
その中で、1931年(昭和6年)にコカ・コーラ社がクリスマスキャンペーン用に、その当時コカ・コーラ社の広告アートを担当していたハッドン・サンドブロムに依頼して制作した広告によって、赤い服を着た、白髭で陽気な微笑を浮かべたサンタクロースが描かれました。
以降、コカ・コーラの世界進出に伴って、このサンタクロースのイメージもあわせて世界的に定着していったと言われています。
引用元:日本コカコーラ株式会社
こちらは、日本コカコーラさんのサイトのQ&Aから抜粋させていただいたものです。
サンタさんと言えば、白髭に赤と白の衣装、黒いベルトをしたかっぷくの良い陽気なおじさんっていうイメージだと思います。
しかしまさかこれが、コカコーラ社さんのイメージキャラクターだったとは知りませんでした!
コカコーラが世界中で愛されるようになることで、サンタクロースのイメージキャラクターも世界に広まって行ったんですね。
しかもこれが「クリスマスキャンペーン」だったことも、「サンタさんがクリスマスにプレゼントを運んでくれる」という伝説が生まれたみたいですよ。
つまり、
聖ニコラウスの伝説+コカコーラ社さんのサンタのイメージキャラクター=クリスマスにサンタクロースがやってくる
ということですね!
クリスマスってイエス・キリストの誕生を祝う祭りなのに、サンタさんとどういう関係があるの?って思っていた方も多いと思いますが、これで謎が解けましたね。
ここまで、サンタクロースの由来となった人物や、サンタクロースが煙突から入ってきてプレゼントを配るとされる由来、そして現在のサンタクロースのイメージキャラクターの由来について見てきました。
このようなサンタクロースですが、現代のサンタクロースはフィンランドに住んでいるって知ってます?
ってことで、次にこの話題に触れてこの記事を締めたいと思います。
サンタクロースはフィンランドに住んでいる?
今回の記事を書きながらいろいろと調べていると、現代のサンタクロースはフィンランドに住んでいるという情報をキャッチしました。
先ほど見てきたように、サンタクロースのモデルである聖ニコラスは現在のトルコの司教ですから、フィンランドとは無関係。
なのになぜ、サンタクロースはフィンランドに住んでいると言わるようになったのでしょうか?それは、
1920年代にフィンランドのとあるラジオ局が「サンタクロースはフィンランドのコンバトントリに住んでいる」と話した
このことがきっかけです。その後、
- 1925年・・・アメリカの新聞に「サンタクロースはフィンランドに住んでいる」と掲載
- 1927年・・・フィンランドの国営放送局がコンバトントリをサンタクロースの正式な住所に定める
- 1985年・・・サンタクロース中央郵便局が開局
という流れで、今では世界各国の子供たちからサンタクロースに手紙が届くようになっています。
フィンランドのラジオ局で一声を発した人は、単なるサービス精神で子供を喜ばせようとして言っただけかも知れません。
しかし、その一言が今では世界中の子供たちの夢を現実にする活動へと発展したんですから、すごいパイオニアですよね。
そうそう、この「夢を現実にする」って部分なのですが、ここについてもう少しだけ詳しく触れておきますね。実は、フィンランドにはサンタクロース村という所があるんですよ!
以下はサンタクロース村オフィシャルサイトからの抜粋です。
フィンランドの北東、ロヴァニエミに実在するサンタクロース村には、世界中の国々からサンタクロース宛に、毎年70万通を超えるお手紙が届きます。
その昔、子ども達へのお返事として書かれた「サンタクロースからの手紙」
サンタクロース村のお手紙は、今も、サンタクロースグリーティングセンターを通じて、世界中の人々に愛と夢、希望を届けています
こちらは有料サービスなのですが、サンタクロースからの返事が子供に届くことで、子供に夢と希望を与えることができるので、とても良いクリスマスプレゼントになるのではないでしょうか。
私にもし子供がいたら絶対に使っていたと思います。♪
では、最後に全体をまとめておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?サンタクロースの由来は実在する人物だったんですね!サンタクロースがプレゼントを配るという由来も、実際にそれに似た伝説がのこされていたことには驚きました。
- サンタクロースの由来は聖ニコラウス(セントニコラウス)という実在した人物
- セントニコラウスが、貧しい一家の煙突から金貨を投げ入れ、それが靴下の中に落ちたことが、サンタクロースが煙突から入ってプレゼントを配ると言われる由来
- 現在のサンタクロースのイメージの由来は、コカコーラ社のクリスマスキャンペーン用のイメージキャラクターが由来
- フィンランドにはサンタクロース村があって、そこから子供向けに手紙を届けてもらえるサービスがある
クリスマスとサンタクロースはもともとは関係なかったんですよね。
コカコーラ社さんがクリスマスキャンペーンで、サンタクロースのイメージキャラクターを使ったことがきっかけで「クリスマス=サンタクロース」のイメージが定着したってことが分かって、なんだかスッキリしました
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。