地名の由来

渋谷の由来にまつわる地名の面白歴史話しとは?

投稿日:2018年4月7日 更新日:


私はNHKの「ブラタモリ」という番組が好きでよく観るのですが、先日「渋谷」を特集していたんです。

その時タモリさんが、「渋谷は正に谷なんです」って言っていたんですよ!東京に谷が有るって想像したことが無くて大変驚きました。

谷である証拠にある場所では地下鉄が地上に出ている区間が有るそうですよね!

そこで今回は渋谷の由来や語源、更には江戸時代から明治、昭和、現代にかけての渋谷の街の歴史についてリサーチしてみました。

先ずは渋谷の地名の由来から見ていきますが正に諸説有り!驚きの説が有りましたよw

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渋谷の由来

結論から言いますと、渋谷という地名の由来は主に3つの説が有り定説は無い様です。

個人的には渋谷川の水が「渋色の水」だったからと言う説が一番自然に感じますね。ビジュアル的に色を基にそれがきっかけで土地の名前となった例を他にも見てきていますので^^

では順番に見て行きましょう。

渋谷氏由来説

渋谷重家の所領だったことに由来

平安時代後期の渋谷は「谷盛」という地名で呼ばれていました。そして河崎重家が領主でした。

この重家が京都御所護衛の仕事をしていた時に御所に侵入した盗賊を捕らえました。この盗賊の名前が渋谷権介盛国でした。

そこで当時の天皇であった堀河天皇がその手柄に対する褒美として河崎重家に渋谷の姓を与えたのだそうです。

その後川崎一族の領地である谷盛を「渋谷」と呼ぶ様になったのだそうです。

最初にこの説を発見した時「盗賊の姓を褒美に?」って思いましたね。盗賊から姓を剥奪し、手柄を立てた護衛役に与えるなんてことが本当に有ったのか甚だ疑問ですね・・・。

地形由来説

「しおや」が「しぶや」になった

今の渋谷一帯は大昔は入江でした。その為「塩谷の里」と呼ばれていた様です。
この「塩谷(しおや)」が転化して「渋谷(しぶや)」に変わったとされています。

渋谷川由来説

渋谷川の水が渋色だったから

この地を流れている渋谷川の水が渋色(赤茶色)をしていて、この渋色の水が流れる谷という意味から渋谷となったとされています。

何故川の水が赤茶色になるのかと言うと、この付近の関東ローム層と呼ばれる赤土層には鉄分が多く含まれており、ここに染み込んだ雨水が川に流れ込むからなのです。

因みに現在も、渋谷の井戸水には、全国平均の24倍もの鉄分が検出さるそうです。

以上、ここまでが「渋谷」の地名の由来になります。

さて次に渋谷の歴史を見ていきたいと思います。

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江戸時代から現在に至る渋谷の歴史

先ずは江戸時代の渋谷について触れていきましょう。

江戸時代の渋谷

江戸幕府開幕時の渋谷は江戸の外れでただの農村でした。

その後渋谷の小高い丘になっている土地の殆どは武家屋敷が立ち並ぶ土地となり、身分が高い者が住む場所として利用されていき、江戸の街の近郊の地になっていきます。

青物野菜の仲買い問屋が建ち、川の両岸では水流を利用した水車による米つき業者が増えていきました。

明治以降の渋谷

次に明治以降の渋谷の変遷を見て行きましょう。

江戸時代は江戸市街の近郊地として渋谷川を中心に発展してきましたが、明治になると鉄道を中心に発展していきます。

明治維新後の1885(明治18)年、日本鉄道の渋谷駅が開業し急速に発展していきます。

その後、明治後期から昭和にかけて、「渋谷駅」にはいくつもの路線が乗り入れるようになり、東急百貨店や西武百貨店、Parco等のデパートや北里大学や青山学院大学等が渋谷駅周辺に出来てきました。

デパートや大学が集まってきたことで若者が集まり、現在では「センター街」や「渋谷109」等の街のシンボルとなる施設が有名になりました。

今後も更に進化していくんでしょうね。

以上が渋谷の歴史となります。

最初は川を中心に人が集まり川を中心に仕事が生まれ、そして近代から現代になると鉄道の発展により物流や仕事、人の集まる場所が駅を中心に発展していったことがよく分かりましたネ。

ではここからは渋谷以外の東京の地名の由来についてもいくつか見て行きたいと思いますのでもう暫くお付き合い下さいね。

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その他の東京の地名の由来

江戸時代の地名で今も残る東京の地名ってかなり有るんですよね。ここではその中から私が気になってリサーチした地名を5つ御紹介させて頂きますネ。

  1. 御茶ノ水(千代田区神田)
    徳川家の御茶を点てるための水を献上した湧き水が由来。2代将軍秀忠が鷹狩りの途中に立ち寄った高林寺の湧き水で点てたお茶を飲んだ事が始まり。
    詳しくはココを御覧下さいネ↓
     御茶ノ水の由来を知ろう! 地名に隠された歴史とは?
  2. 半蔵門(千代田区)
    忍者として有名な服部半蔵(実際は武将)やその部下が護衛した門が由来。その他珍説も残る。
    半蔵門の由来に関してはコチラを御覧下さい。↓
    半蔵門の由来は象?地名に残された江戸の歴史とはっ!
  3. 馬喰町(中央区日本橋)
    家康が配下の馬喰を多く住まわせた事に始まる。馬喰とは馬の目利きのプロの事。「馬を喰らう」と言う意味ではなかった!
    詳細はこちらを御覧下さい。↓
    馬喰町の読み方は?東京の地名にまつわる江戸歴史ばなし
  4. 八重洲(中央区)
    この地に住んでいたオランダ人ヤン・ヨーステンの和名「耶楊子(やようす)」に由来する。彼は徳川家康の通訳をしていた。
    人物像も含めた解説はこちらから↓
    八重洲の由来は人の名前だった!地名にまつわる歴史上の人物とは?
  5.  

  6. 高田馬場(新宿区)
    高台に有る徳川幕府の馬場(馬術教練所)が由来。馬場の大きさは、長さ約645m、幅は約54m有りました。由来については別の説も有る。
    詳細はコチラを御覧下さい。↓
    高田馬場の由来は? 地名発祥には将軍家光が関係していた! 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

最後に今回の内容をまとめてみましょう。

  1. 渋谷の由来その①・・・この地の領主だった渋谷氏に由来
  2. .渋谷の由来その②・・・「塩谷(しおや)」が転化して「渋谷(しぶや)」になった
  3. 渋谷の由来その③・・・川の水が渋色だったことに由来
  4. 江戸時代は川を中心に、明治以降は鉄道を中心に発展してきた

地名の由来をいくつか調べてきましたが多くは人名か地形等に由来している様です。今回の渋谷の場合は人名と地形等の両方の説が有りましたね。

どちらを信じるかは人それぞれ。あまり深く考えずに歴史に思いを馳せるのもたまには良いですよね。

地名を調べる事に時を忘れるくらい没頭してしまうのは私だけでしょうか?^^;

今回は以上となります。最後まで御覧頂き有難う御座いました。

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