こんにちは。大相撲ファンのIsajiです。訪問ありがとございます。
相撲を観ていると、勝った力士が行司から懸賞金を受け取る時、右手を何回か振り下ろしてから受け取っていますよね。
アレってどういう意味があるんだろう、ってず~っと気にはなっていたんですが、なかなか調べられずにいました。
で、今回やっとじっくりと調べることができましたので、記事にしてみました。
ってことで、今回の内容は、相撲の手刀の意味についてです。
また、合わせて、手刀の由来や一般的なマナーとしての手刀の意味についても解説しています。やり方の動画解説までありますよ。ぜひ最後までご覧ください。
では、最初は相撲の手刀の意味について、しっかりと見ていきましょう。
この記事でわかること
相撲の手刀の意味や由来を知ろう!
相撲の手刀って、そもそもどんな意味があるのか?先ずはココの解説から。
相撲の手刀の意味って?
手刀には次のような意味があります。
- 五穀の守り三神への感謝の意味
そう言えば、相撲を観ていると手刀は確かに3回切っていますよね。なるほど、神様への感謝の意味だったんですね。納得できました。
となると、次に「三神」とは具体的にどんな神様なのか、ってことが気になります。そこで早速調べてみました。次の三柱のことです。
- 神産巣日神(かみむすびのかみ)
- 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
- 天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)
神様の名前って難しくて読めないですね^^;ま、それは置いといて、これら三柱の神様への感謝を表す意味が、手刀にはあったことが分かりました。
意味は分かりましたが、そもそも相撲で手刀を切るようになった由来はなんなのでしょうか?
そのことを次に見ていきたいと思います。
相撲の手刀の由来は?
はじまりは江戸時代
相撲の手刀の由来は江戸時代にさかのぼります。
千秋楽の結びの3番に勝った力士が、小結は矢を、関脇は弦を、大関は弓を受け取る習わしがあり、これらを行司から受け取る際に、手刀を切る所作が行われた。
ただ残念ながら、江戸時代のいつ頃どのようにして始まったのかまでは今回の調べでは分かりませんでした。
トコトン調べないと気がすまないので引き続き調査を継続したいと思います。
さて、由来はわかりましたが、この習わしはいつの間にか途絶えてしまいます。
では現在のように、勝った力士が懸賞金を行司から受け取る際に手刀を切る形で復活したのはいつからなのでしょうか?次はそんな話題です。
昭和に再興
いつの間にか途絶えてしまった手刀は・・・
- 名寄岩が再興させた
ということです。
昭和25年夏場所の若乃花戦で勝って、懸賞金を受け取る際に手刀を切ったのが、今に通じているんです。
なぜそうしたのかは分かりませんが、江戸時代の習わしを知っていて、「神様への感謝の気持ちは忘れてはいけない」って思ったのかも知れないですね。
相撲には神事としての意味がありますから、神様への感謝の気持ちを表す所作が復活したのは、とっても良いことだと思いますね。
そして、昭和41年の夏場所から正式な規則として実施されるようになり、現在に至っているんですよ。
手刀の意味や由来についての話は以上となります。
では次に、手刀の具体的なやり方を動画で観ておきたいと思います。
手刀のやり方の動画解説を観てみよう!
Youtubeに手刀を解説した動画がありましたので先ずはそちらをご覧ください。
少し雑音が入っていて分かりにくいので、要点を下にまとめてみました。
- 肘から指先までを「手刀」と呼ぶ。
- 左→右→真ん中の順番。
- 「心」と書いているのではない。
- 軍配に懸賞金を載せるのは、行司が三柱の神様からお預かりしてきたものを力士に渡すという意味。つまり、行司は運び役。
つまりやり方は「左→右→真ん中」の順番になりますね。
あと、これは今回一番スッキリした部分なのですが、動画中でも触れられているように、「心」と書いているって聞いたことがありましたが、違うんですね。
また、順番は、初めは定まっていなかったみたいですね。これも、所作を統一する方が神様が混乱しなくてすむような気がしますネ^^
ところで、私は普段人前を横切る時に手刀を切ってしまうのですが、コレって失礼に当たるのか正しい作法なのか気になってしまいました。
そこで、早速マナーとしての手刀についても調べてみましたので、ぜひご覧ください。
マナーとして手刀を切る意味も知っちゃおう!
みなさんは普段手刀を切ることはないでしょうか?
私は相撲のように三回もしませんが、人前を横切る際に、ついつい右手を開いて上から下へ1回だけ軽く振り下ろしてしまいます。
私はテレビの時代劇やドラマで観て、「前を失礼します」って意味があると解釈して使っているのですが、正確には次のような意味を表すようです。
- 相手に敵意がないことを示す。
つまりは、手をしっかりと開いて「武器を持ってませんよ」と示し、更には自分の進む方向をも示すという意味があるんですね。
確かに、グーではしませんもんねぇ。「危ないものはなにも持っていませんよ、前を通らせてもらいますね。」っていうことを体で表しているんですね。今までなんとなくやっていたのでこれでスッキリしました。
では最後に、今回の内容をまとめてみましょう。
まとめ
相撲の手刀は江戸時代からずーっと受け継がれてきた伝統的なものかと思っていましたが、一旦途絶えていたんですね。
では、ポイントをまとめてみましょう。
- 相撲の手刀は「五穀の守り三神への感謝の意味」が込められている。
- 相撲の手刀の由来は江戸時代の結びの3番で行われていた所作が由来。
- 手刀の順番は「左→右→真ん中」の順。
- 一般の手刀には「武器は持っていませんので、前を通らせてくださいね」という意味がある。
次にテレビで相撲を観る時は、力士が3回手刀を切る所をしっかりと確認したいと思います。また、普段普通に使う時も、しっかりと手を開いて「何も持っていない」ことをアピールすることにします。^^/
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。