「凧揚げは有るのに、何でイカ揚げって無いの?」
どうも~、Isajiです。
ウン十年も前に、凧揚げをして遊んだ記憶が有ります。^^結構夢中になりましたねぇ。
そう言えば、ちょこっと昔のことなんですが、テレビで、外国人からの日本に対する質問に答える番組を観ていて、「『タコ揚げ』は有るのにどうして『イカ揚げ』は無いの?由来は?」って質問が有ったんですね。
なるほど、そう言えばそうだよなぁ、って関心しちゃったんですよ。
それで今回、凧揚げの由来や日本の凧揚げの歴史、保育園等で凧揚げの意味を子供に分かりやすく伝える方法や凧の意外な使われ方等について、きっちりと調べましたよ!
それでは、早速見ていきましょう!
この記事でわかること
凧揚げの由来を知ろう!
凧は、
この様な流れで発展していった。
ここまでをちょっと掘り下げてみようと思います。
元々は中国の戦争兵器だった!
初めは今のような遊びじゃなくて、戦で遠くの味方に作戦を伝達するための信号として使われていたらしいです。
今の様に無線機が無い時代、なるほど良く考えましたね。のろしと同じようなものかな?
けど、目立つよなぁ・・・。
と思ったらやはりそこは工夫していたみたい。
敵に、信号であることを悟られないように、鳶(とび)という鳥に似せた形にしていたんですね。
で、その当時の凧は、「紙」に「鳶」と書いて「紙鳶(しえん)」と呼んでました。
中国の貴族の遊びに
元々は兵器だった「紙鳶」、やがて唐の時代には貴族の遊び道具になったんだとか。
そう言えば今でも、元々戦争で使われていた技術が、一般に開放されて生活に便利な道具になったり、遊び道具に転用されたりしていますネ。
インターネットやGPSとか。それは昔も同じだったようですよ。
そして、明や清の時代には子供の遊び道具に。
以上、凧の起源と歴史について見てきました。
さて次は、いよいよどのようにして日本で凧揚げが始まったのか。ここを紐解いてみましょう。
凧揚げが日本で広まった歴史を知ろう!
ざっくりいうと、↑こんな感じ。
ちょっと解説を加えましょう。
平安時代に日本の貴族に伝わる
平安時代に、中国の貴族から日本の貴族に伝えられたそうです。
日本に伝わってから、江戸時代まで、「凧」は「いか幟(のぼり)」と呼ばれていました。揚げた時に安定して飛ぶ様に、なが~い尻尾を付けますが、それがまるでイカのようだったから。
そして江戸時代には、貴族の遊びだったものが、一般庶民に大流行します。
あまりにも流行り過ぎて、民家や大名行列に落ちたりして、喧嘩やもめごとが頻発し、けが人や命を落とす人まで出る程に。
そこで、1646年(3第将軍家光の時代)幕府が「いかのぼり禁止令」を出すことに!
庶民の遊びを政治家が禁止するって、すごいことですよねぇ!?
今なら、ん~、ポケモンゴーを安倍首相が禁止する、って感じですか?
「イカ」が「たこ」になったのは何故?
幕府の「いかのぼり禁止令」にも関わらず、江戸っ子はいかのぼりを止めません。
「いかのぼりは禁止だ!背くならしょっ引くぞ!」と役人に忠告されても、江戸っ子は平気な顔してこう言いました。
「こりゃぁ、『イカ』じゃなくて『たこ』でさぁ!足が8本なんでねぇ。」
なるほどぉ~!さっすがはとんち好きな江戸っ子だなぁ。って、それで逮捕されなかったらしいから、江戸時代の役人って意外と優しいですよねぇ。
因みに、1656年(4第将軍家綱の時代)、幕府は「たこのぼり禁止令」も出します。が、江戸っ子は全く無視していたのだとか。^^v
因みに、何で「凧揚げ」かというと、「たこ(凧)のぼりを揚げる」⇒「凧揚げ」となたんですって。
ところで、凧揚げってお正月の風物詩ですよね。
じゃ、何でお正月に揚げるのか、次はここについて調べてみました。
凧揚げをお正月にする理由を知ろう!
お正月に凧揚げをする様になったのは江戸時代後期からとされています。
その理由は、江戸時代には「立春の季に空に向くは養生の一つ」と言われていたそうで、言ってみればおまじない的な意味で、お正月の遊びとして全国に広まっていったみたいですよ。
冬の間、寒くて背中を丸めて、下を向いて生活しますから、「春になったら顔を上げて、背中を伸ばすのが体には良いよ」ってなことなんじゃないですかねぇ。
縁起が良い、とか何とかなのかと思いきや、意外とお正月に揚げる有力な根拠は見付からなかったです。
お正月の凧揚げの意味を子供に伝える肝はココ!
保育園で子供が凧を作ったり、近所で、親子凧作り教室等が開催されたりします。
そこで、子供に凧揚げの意味を上手く説明したいなぁ、なんて思いませんか?
そんな時は、凧揚げに込められた親の願い、ココを伝えてあげると子供も喜びますよ!
「ウチに男の子が生まれたぞ~」て遠くからでも見える様に、凧を揚げて、近所の人達に知らせたい、そんな両親の気持ちが込められていたんですね。
両親の、子供を大切に思う気持ちが込められている、ココを伝えてあげましょう。
人の役に立っていた凧や趣味で使われている凧たち
凧って、現在は単なる遊び道具だと思っていました。
しかし、今回色々と調べていると意外なことを発見しちゃいました!
商業利用されていた凧や趣味に利用されている凧たちが有ったんです。
それは主に、
の4つ。
順番に、かる~く解説を加えておきますね。
気象観測
富士山で1932年から、筑波山で1902年から開始。
凧に観測機器を吊るし、上昇や下降を繰り返して風速、気温、気圧、湿度等を観測していた。高度約3キロ程度までの観測が限界だった。
移動通信用のアンテナ
現在では、衛星通信や携帯電話の基地局が普及していますが、それ以前には、凧が臨時のアンテナとして活躍していた。
カイトフォト
凧で小型カメラを上空に飛ばして撮影を楽しむ。地上から約300メートル以下の低空の空中撮影が可能。
趣味だけでは無く、様々な学術調査にも利用されている。
カイトサーフィン
カイトサーフィンは専用の凧を使い、ボードに乗った状態で、水上を滑走するウォータースポーツ。
動画を観ると楽しそうですね、お金かかりそうだけど^^;
それでは、最後に今回の内容を振り返りましょう。
まとめ
どうです?ここまで見てくると、何だか凧揚げがしたくなってきませんか?^^
では、おさらいです。
- 凧は中国の兵器が起源
- 平安時代に日本貴族に伝わった
- 「いかのぼり」が「たこのぼり」になった
- 「凧のぼりを揚げる」から「凧揚げ」
- お正月の凧揚げには、男の子の無事な成長を願う、両親の気持ちが込められている
天気の良い日は外で凧揚げして遊ぼう!
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。