こんにちは、Isajiです。
今回は、私の知人女性のdekkaさんが、年籠りに関する情報をお届けします。ではdekkaさん、よろしく~(^^)/。
Isajiさん、了解で~す♪
みなさんこんにちは、dekkaです。ここからは、私がお伝えしますね。
年が明けると毎年必ず、近所の有名神社に家族でお参りをしています。初詣をしてはじめて、「新年を迎えたんだな~」と子供ながらに、お正月を実感していたのを覚えています。
ところで以前、テレビで初詣に関する内容の番組を観ていて「年籠り」って言葉を知ったんですよね。みなさんはご存知ですか?私は初めて聞きました。
なにやら初詣と深い関係がありそうなんですよ。
そこで、なんでも知りたがりの私は早速、年籠りについてアレコレ調べて、しっかりと理解できました。
ということで今回は、年籠りの意味や起源について触れていきたいと思います。
また合わせて、初詣の歴史 についても解説していきますよ(^^)/
ぜひ、最後までお付き合いくださいね。
年籠りの意味を知ろう!
ありきたりではありますが、年籠りの意味を先ずは辞書で調べてみました。すると次のように出ていましたよ。
大晦日(おおみそか)の夜、社寺などにこもって新年を迎えること。
引用元:weblio辞書 【年籠もり】
これをもうちょっと詳しく説明したものとして、次の資料も合わせてご覧ください。
京都地主神社さんのホームページからの引用です。
<年籠り>
大晦日から元旦の朝にかけて、家長(かちょう:家を代表する者)がその土地の氏神様をまつった神社に泊まり込み、夜通しその年の豊作や家内安全などを祈願しました。これを「年籠り(としごもり)」といいます。
引用元:京都地主神社
以上のことから、年籠りの意味をまとめると次のように言えそうです。
年籠りとは、大晦日の夜から元日の朝にかけて、神社に泊まり込んで、新年に向けて氏神様をお迎えすること
これで年籠りの意味はわかったのですが、ではこの起源ってなんなのでしょうね?
ってことでお次は年籠りの起源について触れていきますね。
年籠りの起源とは?
年籠りの起源って、そもそもどんなことなのでしょうか?世界大百科事典によると次のように書かれています。
<年籠りの起源>
大晦日の夜は眠らずに過ごすべきとされ,もし禁を破れば白髪になるとかしわがふえるという伝承がある
引用元:朝日新聞DIGITAL コトバンク世界大百科事典内の年籠りの言及
「氏神様を眠らずにお迎えしなければならない」ってまるで修行のようですね。
しかもこの時は火を欠かせないとされているそうです。
これは私の考えですが、神社に籠って眠らずに氏神様をお迎えするにあたって、神様が迷わずに自分の所に来られるように、目印としてかがり火を焚くのではないでしょうか。
なお、年籠りに関する最も古い文献は、1139年(平安時代)に成立した「後拾遺往生伝(ごしゅういおうじょうでん)」という仏教説話集です。
つまり、少なくとも今から約900年近くも前には行われていたことがわかりますね。意外と古い風習であることに驚きです。
その後、「年籠り」が以下の2つに分かれます。
- 除夜詣・・・大晦日の夜に参拝する
- 元旦詣・・・元日の朝に参拝する
そしてこのうちの「元旦詣」が初詣へと進化していったんですよ。また、初詣は大晦日と元日の2回参拝するのが正式な方法なのだそうです。そしてこれを1回で済ませる方法が、除夜の鐘と共に、年をまたいで参拝するやり方なんですね。
私はいつもテレビで、年越し中継を観ながら「夜中から参拝するなんてみんなすごいなぁ」って思っていましたが、アレが正式な方法だったなんてびっくりです。
年籠りの意味や起源につては以上となります。
ここでこれまでの内容を簡単に整理しておきますね。イメージ図にしてみましたのでご覧ください。
家族みんなで参拝する、といったイメージのある初詣ですが、実はその家の家長が神社に籠って、氏神様をお迎えする「年籠り」という風習が由来だったなんて、とても意外でした。
そこで次に、初詣が現在のように盛んに行われるようになった歴史をご紹介します。これまた意外な事実にとても驚くと思いますよ。
初詣の歴史の陰に鉄道の宣伝あり!?
初詣は、
鉄道の普及によって、盛んになった
といわれているんですよ。
「年籠り」→「除夜詣」+「元旦詣」→「初詣」と名を変えてきたわけですが、「初詣」という言葉は実は、明治時代にできた比較的新しい言葉なんです。
「初詣」という言葉ががはじめて登場したのは、明治18年の東京日日新聞です。
以下がそれを示す資料になります。当時の新聞の画像もご覧になれますよ。
新聞での「初詣」の初出は明治18年で、「初詣」を最初に広めたのは川崎大師である。
引用元:NEWSポストセブン~初詣の歴史は案外浅い、鉄道の発達と共に広まったもの~
それまでは、有名神社である川崎大師を参拝するのは、初縁日にあたる1月21日が普通でした。
また、恵方詣がまだ慣習として残っていましたが、住んでいるところから毎年恵方の方角に、川崎大師が位置するとは限りません。そのため、毎年元日にここが混雑することはありませんでした。
しかし、1872年に新橋~横浜間に日本初の鉄道が整備されると、途中の川崎で下車して、手軽に川崎大師に参拝できるようになりました。
鉄道は、今のように通勤通学に使うような身近なものではなく、特別な日に乗る乗り物でした。
その特別な乗り物に乗って、どこかへ出かけることは、とても魅力的な行楽だったようです。その代表的な行先がずばり!川崎大師だったわけですね。
つまり、
「初詣」という言葉は、特別な乗り物である「鉄道」に乗って、手軽に行けるようになった、川崎大師への参拝によって生まれた言葉
だったんですよ。
このとき、初縁日でもなく、恵方詣でもないこの新たな参拝に、鉄道会社が「初詣」と名付けたことによって、一気に一般に広まりました。
鉄道利用者を増やしたい鉄道会社の、宣伝によって初詣という言葉ができたなんて本当に驚きでした!
では最後に全体をまとめておきますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
「年籠り」という風習が、初詣の歴史のはじまりだったなんてびっくりしましたが、謎が解けてスッキリしました。
昔からの風習が、日本の発展とともに進化していくさまが見えて、ちょこっと感動すらした私です。
ではまとめです。
- 年籠りとは、大晦日の夜から元日の朝にかけて、神社に泊まり込んで、新年に向けて氏神様をお迎えすること。
- これをしないと「白髪になる」「しわが増える」という伝承が起源。はじまりは平安時代。
- 「初詣」という言葉が生まれたのは、明治18年。明治時代の鉄道整備によって、集客数を増やしたい鉄道会社が宣伝したことがきっかけで、広く一般に広まった。
「初詣」という言葉が比較的新しいってことは驚きでした。
我が家では、子供がまだ小さいので、わかっているのかいないのか、鈴を鳴らして、お賽銭を入れて手を合わせる一連の流れだけは理解してくれたようです。
「古くからの日本の風習の意味や起源を、子供にもちゃんと伝えていかねば」
って、今回思いましたね。
みなさんも、初詣の際には、日本の歴史を思い浮かべてみてはいかがでしょうか?ただの交通手段だった電車が、今までと違った特別な旅への列車感じるかもしれませんよ(^^)/
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。