こんにちは、Isajiです。
子どもの頃はお正月が楽しみでしたね~。
お正月のご馳走はもちろんですが、やはり子どものお目当ては「お年玉!」きょうだいやいとこ同士で「いくら入ってる?」なんて見せ合ったものでした。
が、大人になるとお正月は大変です!
お年玉をあげる子どもの数を数え、お札とポチ袋を準備してスタンバイ。親戚が多いご家庭では、わが子がもらう以上のお金が必要になりますね。
「子どもの時がよかったなぁ」なんてつぶやきも出てしまいます。
ところで、皆さんは「お年玉」ってどうしてお正月にお金を渡すのか知っていますか?
私も習慣的にあげてはいたけど、その意味などをしっかりと考えた事はありませんでした。
と、いうわけで今回は「お年玉」の意味や由来を納得いくまでトコトン調べてみました。読めば日本ならではの風習などがよくわかりますよ。
また、今のお年玉の相場はいくらくらいなのか?気になる所ですね!
お年玉の相場や、いつまであげると良いのか?などなど。これらについてもしっかりとお答えしましょう!
では順番に見ていきますね。
この記事でわかること
お年玉の意味や由来は?
お年玉ってそもそもどういう意味なの?意外と知らない「玉」の謎って?
お年玉という言葉を調べてみると、
「歳神様(としがみさま)」からもらう「魂(たま)」
というところから来ているようです。つまり、お年玉の「玉」って「魂」のことだったんです。
とはいえ、これだけではざっくりし過ぎていて、よく分からなかったのですが、何となくありがたいようなイメージは受けますね。
そしてより詳しく調べていくと、色んなことが分かってきました。
「歳神様」とは「正月様」や「歳徳神(としとくじん)」ともよばれていて、その年の福徳を司る神様なんですね。
そして「魂」とは「御魂(みたま)」と呼ばれ、一般的に言われる「霊魂」という意味ではなく、「生命力・気力」という意味があるんですよ。神様の永遠の生命力にあやかりたい、という気持ちが込められているのかも知れませんね。
ちなみに今でもお年玉のことを「御歳玉」と書くところもあるそうです。
では、お年玉にはどういう由来があるのか?そこについて次章で詳しく見てみましょう。
お年玉の由来は?
「お年玉」とはもともとは、
「鏡餅」を家長が年少者に分け与えたこと
がはじまりです。
つまり鏡餅を、歳神様からたまわる「魂(たま)」に見立てて、お正月に神様にお供えしていた鏡餅を下げて、家長が年少者に分け与えたんですね。
ではなぜ鏡餅を家長が年少者に分け与えるようになったのか?それはお正月の意味を知る必要があります。
■お正月とは■
鏡餅は歳神様が宿るところなんです。
そしてお正月が明けると、下げた鏡餅を家長が家族に「御歳玉」として分け与えます。
この、分け与えられた鏡餅を食べることで、体に歳神様の御魂(生命力・気力)が宿ると言われているので、お雑煮にはお餅を入れて食べるんですね。
では、どうして「お餅」が「お金」になったのでしょうか?
実は、江戸時代頃にはすでに「お金を渡す」風習があったと言われています。まさか江戸時代からお金を渡していただなんて、知りませんでした。意外に古くから行われていたんですね。
江戸時代には今の税金にあたる年貢が、お米で納められていました。
一方、武士の給料もお米で渡されていたんですよ。つまり、餅の原料であるお米は、お金と同じくらい価値の高いものだったんですね。
そんなこともあって、庶民の間で、お餅と同じような感覚で「お金」を渡していたんだと思います。そして、それがいつしか年始の贈り物として、「お年玉」と言われるようになっていったのではないでしょうか。
そして、詳しい資料を見付けられなかったので、ここから先はあくまでも私の推測ですが、明治時代になり、年貢制が税金制に改められ、お米に代わってお金を国に納めるようになっていったことから、お年玉も「お餅」から「お金」へと変わっていったのではないでしょうか。
そして、昭和30年頃には都心部を中心に、お金を渡すことが主流になっていったようです
もともと「御歳玉」とは
- 家長が年少者に渡す
- 主人が使用人に渡す
と、言ったように「目上の人から、目下の人へ」渡していました。
それが現代では「大人が子どもにお金を渡す」風習になったんですね。
では、お年玉はいったい何歳くらいまであげればいいのか?高校生?大学生?20歳?三が日を過ぎたらあげなくていいの?
なんて事で悩んだことはないですか?次はそんな悩みに関する話題です。
お年玉をあげる年齢や相場は?
お年玉っていつまであげれば良いの?
お年玉は、
「三が日」もしくは「松の内(1/7か地域によっては1/15)」までに
あげるとされています。この日を過ぎたら「お小遣い」として渡します。
では、いったいどういった範囲の子どもにまで渡せばいいのか?
調べてみると、これには明確な決まりがあるわけではなく、ご家庭の考え方や親せき同士の取り決めなどがあるようです。
あるデータによると、18歳や20歳、22歳までというご家庭が多いようです。
やはり、高校や大学卒業や成人を節目と考えるのでしょうね。
(参考⇒at home VOXお年玉、「誰にいくらあげるのが妥当? 相場ともらえる年齢のリミットをアンケート」)
私自身も大学生まではもらっていました。また、甥っ子がいますが大学を卒業したらあげないですね。自分で稼げるようになればさすがに必要ないでしょう(^^)/
では、どういった範囲の子どもにまで渡すのか?悩むところですね。
これについては先程とは別の資料がありました。
それによると、親戚の子が72.7%で自分の子は35%となっています。意外と自分の子どもにはあげない方が多いですね。
理由としては「クリスマスに奮発したから」とか「他の親戚からもらうから」などという意見があるようです。
私は親からお年玉をもらったことはないので、親からもらうって聞いて「えっ?」ってびっくりでした。
では今の子どもたちはいったい、いくらくらいもらっているのでしょうか?
お年玉の相場は?
これはあげる子どもの年齢によって違います。一覧表で見てみましょう。
年齢 | 金額 |
---|---|
0~5歳(未就学児) | 1,000円~2,000円 |
6~8歳(小学校低学年) | 2,000円~3,000円 |
9~12歳(小学校高学年) | 3,000円~5,000円 |
中高生 | 5,000円~10,000円 |
大学生以上 | 10,000円 |
赤ちゃんや未就学児には、「大人同士の付き合い」としてお年玉を渡す事が多いようです。
小学校入学前くらいの子どもなら、子どもが喜ぶからと「500円硬貨」をあげる事も。
ただ、この相場も都心部ではもっと高い傾向にあります。
また、親戚同士の場合は「お返し」の意味をかねて、子どもがもらった同額を返す家庭も多いですね。
また、きょうだいが多い家庭は、我が家は沢山貰うからという理由で、一人っ子の子には多めに渡したりします。この辺は「大人の事情」とでもいいますか。
一人っ子の子にしてみれば嬉しい限りですね。
何れにしても、お年玉の額やあげる年に関しては、大人の事情や親せき同士の取り決めが大きく関与しているようですね。
ところでこのお年玉。英語では何と言うのでしょう?また、外国の方にもそういう風習は通じるのでしょうか?
次はそんな話題について触れていきます。
お年玉って英語でなんて言うの?
お年玉は「Otoshidama」
そう、英単語としてのお年玉はありません。他の言い方としては
New Year’s Money (新年のお金)
Money given as a gift at the NewYear(新年に貰うお金)
色々と説明の仕方はありますが「Otoshidama」と言ってしまった方が簡単に通じそうです。
これは、お年玉という文化が日本ならではだからです。外国には新年にお金を渡すという文化がありませんから。
その代わりに、クリスマスに「クリスマスホリデー」といって、親や親せきから沢山のプレゼントをもらいます。
でも、外国では「お正月にお金をもらう」文化はないので、外国の子どもは日本の子どもをうらやましく思っているのかも知れませんね!
今は日本のクリスマスも派手になっていて、日本の子ども達は「クリスマス」にプレゼントをもらい、「お正月」にはお金をもらえるので、外国の子たちに比べると得していますよね。
では最後に全体を通して見ておきましょう。
まとめ
子ども達が楽しみにしている「お年玉」。はじまりは「神様からの授かり物」だったんですね。そうした意味や由来は、ちゃんと伝えていくべきではないでしょうか。
ではまとめです。
- お年玉はもともと「歳神様」からもらう「魂」の事だった
- 年長者が歳神様が宿った「鏡餅」を年少者に分け与えたのがはじまり
- お年玉は18歳、20歳、22歳など、卒業や成人といった節目の年まであげる事が多い
- 相場は年齢によって違い、都心部では高め
- お年玉は英語で「Otoshidama」で通じる
今の子ども達には、「お正月だから貰える物」だと定着してしまっているお年玉ですが、来年のお正月は、子ども達に「お年玉」の意味を添えて渡すのも一興かもしれませんね。
今回は以上となります。最後までご覧いただき、ありがとうございました。