こんにちは、Isajiです。
今回は、私の知人女性のdekkaさんが、お雑煮に関する情報をお届けします。
みなさんこんにちは、dekkaです。ここからは、私がお伝えしますね。
普段、お餅をそんなに食べない私ですが、この時ばかりは食べずにいられません。
そう!「お正月のお雑煮」です。
あたたかいお出汁の中に、もっちもちのお餅♪想像しただけで、不思議とほっこりあたたかい気持ちになれますよね。
なんと、びっくりすることに、私が想像するお雑煮とみなさんが想像するお雑煮は、まったく違うなんてことがあるかもしれないんですよ。
どういうことでしょうか?実はお雑煮は、出汁、味付けから具材、お餅の形にいたるまで、全国でさまざまな違いがあるようで、「これこそが真のお雑煮!」ってものはないんですって。
特に関東と関西では、大きな違いがいくつかあるようなんです。
食いしん坊の私、またまたこれは調べずにはいられない!と思い、お雑煮についていろいろと調べてみました。
関東と関西のお雑煮では、どんなところに違いがあるのか?それぞれのよいところは?どうして違うのか?
知りたいことだらけです!
そこで今回は、お雑煮の関東と関西の違いについてアレコレと調べてみました。
さらに合わせて、お雑煮以外の食文化の違いについてもご紹介していきます。
どうぞ、最後までお付き合いくださいね。では早速見ていきますよ。
この記事でわかること
お雑煮の関東と関西の違いとその理由を見てみよう!
最初に両者の違いを表にしてみましたので、確認してみましょう。
関東 | 関西 | |
---|---|---|
出汁 | かつおと昆布からとった出汁 | こんぶ出汁 |
味付け | しょう油仕立て | 白味噌仕立て |
お餅 | 角餅 | 丸餅 |
具材 | 鶏肉、小松菜(ほうれん草)、大根、人参、かまぼこなど | 里芋、大根、人参など |
では解説していきますよ。
お雑煮の関東と関西の違いは?
出汁の違い
関西はこんぶ出汁ですが、これは、白味噌は味と香りがとても繊細で、具材や出汁に影響を受けやすいからなんです。なので、香りの強いかつお出汁は使わないってことなんですよね。
一方、関東がかつおと昆布出汁である理由は、いろいろと調べましたが謎のままでした・・・。調査を続行します。
味付けの違い
関東の味付けがしょう油仕立てなのは、江戸の武士が「味噌をつける」という言葉を嫌ったからなんです。
「味噌をつける」には次のような意味があります。
味噌をつ・ける
失敗して評判を落とす。面目を失う。
引用元:三省堂 大辞林 Weblio辞書
つまり、失敗を嫌う武士は、お正月から縁起の悪い白味噌仕立てのお雑煮を食べることを嫌って、しょうゆ仕立てが好まれたってことなんですね。
一方、関西のお雑煮が白みそ仕立てなのは、古来、宮廷で食べられていたお雑煮が、そのまま一般庶民に定着していったからだとされています。
お餅の違い
関東のお雑煮では、主に武家社会であったことから具材やお餅には、験を担いだものが多いです。
特にお餅は「敵をのす」との意味を込めて、のし餅を切ったものを用いていたようです。
だから、角餅なんですね~。
また、江戸時代当時の関東地方周辺では、人口が密集していたため、ひとつひとつ丸めたお餅を作るのは大変だったようです。
ですから、のし餅を切って、角餅にする方が簡単かつ大量に作れることもあって、関東周辺では角餅が定着したんだそうですよ。効率重視だったんですね(笑)
一方関西は、関東と違ってお餅は丸いんですね!これは、「商売が一年丸くおさめられるように」との思いが込めれているんです。
そのほかにも、丸の形に満月をイメージして、豊作の祈願もしていたんですって。なんとも風流なお話しですね。
具材の違い
関東のお雑煮には鶏肉とほうれん草が入りますが、これらは合わせて「菜を鶏」と「名を取る」のゴロ合わせで、「敵の大将の首を取って名をあげる」との意味が込められています。
お雑煮の意味や由来!コレを知ればその有り難さがわかるよ
そして関西のお雑煮の具材は主に里芋。これは子芋をたくさん実らせることから、子孫繁栄の意味が込められているんです。
さらに、里芋とは別に、「頭芋」を使う場合もあります。これには、「商売で、人の上に立てるように」との意味が込められています。
以上が、関東と関西のお雑煮の違いになります。
ここで、お雑煮が関東と関西で違う理由を整理しておきたいと思います。
お雑煮が関東と関西で違う理由は?
関東と関西でお雑煮が違うのは、
江戸幕府誕生
が理由のようです。というと話が飛び過ぎですかね(^-^;
さきほどご覧いただいたように、
- 関東のお餅→「敵をのす」
- 関東の具材→「名を取る」
- 関東の味付け→「味噌をつける」
ということで、いずれも武家社会の験担ぎから生まれた食文化なんですね。
関東でも、もともとは関西と同じお雑煮が食べられていたようです。
しかし、関ケ原の戦いで勝利したのが、東軍・徳川家康。のちに江戸幕府を開いて将軍のお膝元となった関東地方では、武家社会が色濃く反映されたお雑煮が広まったんですね。
お雑煮が関東と関西で違う裏には、歴史的な戦いが背景に隠れていたなんてとてもびっくりしました!
ここまでが、お雑煮の関東と関西の違いに関する解説になります。ではここで、これまでの内容をまとめておきますね。
お雑煮の関東と関西の違いまとめ
全体としては、関ケ原を境に、東と西にわかれると思います。東は武家文化の影響を受けたお雑煮が、西は公家・商人文化を反映したお雑煮が発展してきたと考えられそうですよ。
地図で見るとイメージしやすいと思いますので、イラストでまとめてみました。こんな感じになるのかなぁ。
ところで、お雑煮でもこんなに違う関東と関西ですが、「そのほかの食文化にも違いはあるの?」という興味がふつふつと沸いて来て、いろいろと調べてみました。
その他の関東と関西の食文化の違い5選!
同じ日本なのに、関東と関西では異なる文化が根付いていますよね!
ここでは、気になる関東と関西での食文化の違いを次の5つ、ピックアップしてみました。
- うなぎの開き方
- おむすびとおにぎり
- いなりずしの形
- お好み焼きは主食?副食?
- 食パンは5枚切り?6枚切り?
では一つ一つ簡単に触れていきますね。
【1】うなぎの開き方
うなぎの開き方にも関東と関西で違いがあります。
- 関東:背開き
- 関西:腹開き
関東は、先ほども見てもらったように、将軍のお膝元である武家社会。腹開きは、「切腹」を連想してしまうらしく、避けられていたんだとか。
逆に関西では、商人文化が発展していたので、「腹を割って話す」になぞって、腹開きなんだそうです。
【2】おむすびとおにぎり
「おむすび」と「おにぎり」の違いって、関東と関西の違いなんですね!
- 関東:おむすび、三角の形
- 関西:おにぎり、俵型
関東でのおむずびは、戦国時代に兵糧食として重宝されていました。大量に作るために、握りやすい三角形が適していたんです。
一方関西では、昔からお芝居などの観劇を楽しむ文化が盛んであったため、観賞しながらお弁当を食べることも多く、お弁当に詰めやすくて箸でとりやすい俵型のおにぎりが主流となりました。
【3】いなりずしの形
これは面白いですよ!
- 関東:俵型
- 関西:三角形
おにぎりの形と、正反対なんですよね。関東では、米俵を表現してこの形なんです。
これに対して関西では、伏見稲荷が発祥といわれています。三角形は、伏見稲荷大社のある伏見山を表現しているとする説と、きつねの耳を模しているとする説があるようです。
因みに、関東では酢飯のみを入れるのが主流ですが、関西では五目飯を入れるのが主流ですね。
【4】お好み焼きは主食?副食?
これはよく聞きますよね~。
- 関東:主食
- 関西:おかず
関東では、主食として食べることの多いお好み焼きなので、ピザのようにカットしてみんなでシェアして、何種類も食べることが多いです。
しかし関西では、ご飯のお供として食べるのが普通なんだそうです。
定食として出されていることもあるんですって!そのため、お好み焼きを食べるときは、ひとり一枚が基本で、もし取り分ける時には、食べやすいように格子状に切るそうですよ。
【5】食パンは5枚切り?6枚切り?
この違いは今回の新発見です!
- 関東:6枚・8枚切り
- 関西:5枚切り
関西では、厚切りのパンが好まれているようです!
お好み焼きやたこ焼きなど、粉ものの食文化が好まれていることから、もちっとした触感のものが好きなのかもしれません。なんと、分厚い4枚切りなんてのもあるそうですよ。
反対に、関東ではトーストしたときのかりっとした触感が好まれているようです。薄い方がよりかりっとした食感を楽しめますもんね♪
以上、関東と関西の食文化の違いの一部をご紹介しましたが、同じ日本人であっても、考え方ひとつで文化って大きく違うようで、とても興味深かったですね。
では続いて、東京でお雑煮が食べられるおすすめのお店を、ご紹介しましょう。東京への旅行や出張などの際にはぜひ行ってみてください。
東京でお雑煮が食べられるお店はココ!
関東人の私がおすすめする、東京でおいしいお雑煮が食べられると大評判のお店を2店、ご紹介しちゃいますよ。
雑煮屋鳥居さん
渋谷にあるこのお店では、日本全国のいろんなお雑煮を味わうことができます!月ごとに、東の椀と西の椀で2種類のお雑煮が楽しめるとあって、大人気なんです。
店主さんがお一人でやっている、12席のお店です。不定休で予約も受けていないので、当日、行く前に電話を入れておくことをおすすめします。
Twitterの口コミをご紹介しておきますね。
渋谷・雑煮屋鳥居(@zouniya_torii)の「西の椀『牡蠣と白味噌のはりはり雑煮』」
雑煮専門店というバー。月替りで東の椀と西の椀の2種類の雑煮を楽しめる。美味し!濃厚な白味噌出汁に杵つき丸餅や牡蠣など具材が豊富でいい味出ている pic.twitter.com/w5FvmXVce4— 孤独 (@lonelyman) 2015年1月3日
■雑煮屋鳥居さんのお店情報■
- 住所:東京都渋谷区鶯谷町1-2 パル代官山ビル 1F
- 電話番号:03-3462-5234
- 営業時間:(月~土)18:00~3:00
- 定休日:不定休
- アクセス:渋谷駅南口から徒歩約10分
- 公式ツイッター:雑煮屋鳥居
(日・祝)18:00~24:00
あんみつ みはしさん
お雑煮専門店ではないのですが、都内に8店舗を構えています。あんみつの専門店ではありますすが、一年中お雑煮を楽しむことができるんですよ。
インスタグラムで画像を見付けました。このふわっふわっのたまごがとってもおいしそう!
■あんみつ みはし上野本店さんのお店情報■
- 住所:東京都台東区上野4-9-7
- 電話番号: 03-3831-0384
- 営業時間:10:30~21:30
- 定休日:不定休
- アクセス:JR上野駅不忍口徒歩3分
- ホームページ:あんみつ みはし
どちらもとてもおいしそうですよね~。みなさん、東京においでの際にはぜひ、参考にしてみてください。
では最後に全体のまとめをしておきますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回も盛りだくさんでお届けできたと思います。
お雑煮って家庭の味と思っていたので、家族や親戚の手作りしか食べたことがありませんでした。
今回、関西のお雑煮を知って、自分の知らないお雑煮を堪能してみるのも素敵だなと思いました!先ずは、身近に行けるお店で食べてみたいと思っています。
ではまとめてみますね。
- 関東のお雑煮は、かつおとこんぶ出汁を使った、しょう油ベースの澄まし汁に焼いた角餅を入れた、武家社会がルーツになったもの
- 関西のお雑煮は、こんぶ出汁に白みそを使った汁に茹でた丸餅を入れる、宮廷の名残を残したお雑煮
- 関東と関西のお雑煮の分かれ目は、関ケ原の戦いによってできたといわれている
- うなぎは、関東では背開き、関西では腹開きでさばいている
- 握り飯は関東では、「おむすび」と呼ばれ三角形。関西では、「おにぎり」と呼ばれ、俵型
- いなり寿司の形は、関東では俵型、関西では三角形
- お好み焼きは、関東では主食でみんなでシェアして食べるもの。関西ではおかずとして、ひとり1枚が普通
- 関東では、薄切りの食パンが好まれ、関西では厚切りの食パンが好まれている
今回調べてみて、そのほかの関東と関西の食文化もいろいろと違っていて、興味深かったですね!
もしかしたら、もっといろんな違いや新しい発見があるかもしれません。
わくわくが止まりませんね。(^^)/
みなさんも、関東・関西の違いをいろいろと見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回はこれで終わりとなります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。